妙心寺 長興院 | 書置き御朱印の拝受のしかた [非公開]

妙心寺 長興院

長興院(ちょうこういん)は通常非公開の寺院ですが、ダイナミックな墨絵入りの書置き御朱印を拝受することができます。

日本最大の禅寺「妙心寺」山内に立ち並ぶ46の塔頭のひとつで、織田信長の家臣、滝川一益、津田秀政ゆかりの寺院です。

御朱印の拝受方法とアクセス方法をご紹介します。

基本情報

長興院|妙心寺塔頭
所在地 京都市右京区花園妙心寺町63
TEL.075-465-0802
書置き御朱印 10:00~16:00
長興院 Twitter

【1】長興院の御朱印 拝受方法

ダイナミックな筆さばきの墨絵が印象的な御朱印。

今回訪問した時は、禅宗の開祖 達磨大師や龍・干支・令和など、数種類の書置き御朱印があり、一つずつ意図を説明していただきました。見開きサイズの御朱印は志納金1,000円。

どれも個性的で迷った末、達磨大師と長興院開祖の「九天宗瑞(くてん そうずい)」の御朱印に決定。選んだ御朱印に、名前を書いていただいて完成です。(中央のぼかし部分です)

名前は奥で書いてきてくださるとの事で、待ち時間に、お庭の「出世岩」と「願い地蔵」にお参りしました。

長興院 御朱印

・Twitterで事前チェック

書置き御朱印の在庫状況や配布可能日時などをTwitterで発信されています。確認してからお伺いするのが確実だと思います。

ただし、伺う時間によっては欲しい御朱印がなくなってしまう可能性はありそうです。

長興院 Twitter

・妙心寺山内の看板でチェック

特別拝観中の塔頭を訪ねる途中に、小さいけれどイラストが印象的な看板を見かけて、ふら~っと引き寄せられました^^

長興院 御朱印看板
▲気になる看板発見!
長興院 玄関
▲長興院の玄関前の庭
長興院
▲玄関の窓から見える本堂
ミィコ

妙心寺山内のシンプルで美しい石畳と白壁の中で、御朱印の看板は小さいながら目立っていました!

【2】妙心寺と長興院の歴史

長興院は、織田信長の家臣として活躍した武将らによって守られてきた寺院です。

  1. 安土桃山時代、天正9年(1581年)織田信長に仕えた武将・滝川一益(たきがわ かずます)が、息子の妙心寺56世・九天宗瑞を開祖に「暘谷庵(ようこくあん)」を創建。
  2. 江戸時代、慶長11年(1606年)父と共に織田信長に仕えた武将 津田秀政が「暘谷庵」を再興。津田家の菩提寺「暘谷院」としました。秀政の妻は滝川一益の娘。
  3. 津田秀政は元和2年(1616年)に出家、寛永12年(1635年)90歳で死去。法名「長興院殿光岩道景大居士」にちなんで「長興院」に改められました。
  4. 後に、九天宗瑞と慈徳院が織田信長の息子 織田信忠の菩提所として開創した「大雲院」を併合。明治11年(1878年)には後園院(こうえんいん)を合併し現在に至ります。
ミィコ

歴史に詳しくなくても、織田信長の家臣というキーワードのおかげで少しわかったような気になる不思議^^

【3】願い地蔵と出世岩

ひっそり、墓地の入口付近にたたずんでおられます。

お参りの仕方は、水盤の水で手を洗い清め、お賽銭を入れて合掌。願い事を三回唱え、お地蔵様と出世岩に3回水をかけます。

願い地蔵と出世岩
ミィコ

手を清めて拭いたあと、お賽銭を入れたり、写真を撮るのに気をとられて、水をかけるのを忘れた事に今頃気づきました‥

【4】長興院 アクセス

禅寺は三門から参拝するのが正式とされます。妙心寺は南総門から入った所に三門があります。長興院も南総門からが近いです。

[1] 南総門からの参拝
地図のブルー・ラインは、妙心寺の正式な参拝コース。

  • 最寄駅:JR山陰線 / 嵯峨野線「花園駅」
  • 最寄バス停:「妙心寺前」
妙心寺 南総門
▲妙心寺 南総門

[2] 北総門からの参拝
地図のオレンジ・ライン。山内独特の風情を楽しめます。

  • 最寄駅:京福電鉄 北野線「妙心寺駅」
  • 最寄バス停:「妙心寺北門前」
妙心寺 山内
▲妙心寺 山内の石畳

・京都駅から

  • JR山陰線 / 嵯峨野線
    亀岡・福知山方面、嵯峨嵐山、園部行き乗車「花園駅」まで約12分。 花園駅から長興院まで徒歩約9分。

・三条京阪から

  • 市バス
    [A1のりば] 市バス10 北野天満宮・御室・山越行き乗車「妙心寺北門前」まで約35分。北門から長興院まで徒歩約8分。
    [Fのりば] 京都バス 63、64、65、66 嵐山・清滝・有栖川行き乗車「妙心寺前」まで約26分。妙心寺前から長興院まで徒歩約7分。
  • TAXI 所要時間 約17分
    総距離 約5.7km タクシー料金検索
    ※料金・所要時間は実際とは異なる可能性があります。
ミィコ

長興院を訪れたなら、妙心寺や他の塔頭寺院の参拝もお薦めします!

【5】常時拝観できる妙心寺塔頭

長興院を訪れる際は、他の寺院も拝観してみてはいかがでしょうか? 妙心寺山内で一年を通して拝観可能な塔頭は3か所。退蔵院、桂春院、大心院です。
※妙心寺公式サイト|拝観コース例

山内塔頭寺院
・通年公開/退蔵院、桂春院、大心院
・特別公開/大法院、東林院
・限定公開/大雄院、慧照院

山外塔頭寺院
・通年公開/龍安寺(世界文化遺産)
・限定公開/西源院

・妙心寺山内 案内図

※長興院はNo.37です。
1.天球院、2.隣華院、3.光国院、4.雲祥院、5.長慶院、6.天祥院、7.壽聖院、8.金牛院、9.智勝院、10.蟠桃院、11.桂春院、12.徳雲院、13.大法院、14.大龍院、15.春光院、16.麟祥院、17.大通院、18.海福院、19.養徳院、20.大雄院、21.玉龍院、22.通玄院、23.霊雲院、24.雑華院、25.如是院、26.福寿院、27.聖沢院、28.東海庵、29.大心院、30.東林院、31.玉鳳院、32.開山堂、33.涅槃堂、34.天授院、35.退蔵院、36.衡梅院、37.長興院、38.養源院、39.慈雲院、40.龍泉庵、41.慧照院、42.龍華院、A.宗務本所、B.花園会館

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▲By Fraxinus2 – 妙心寺山内 案内図, CC 表示-継承 4.0, Link
ミィコ

妙心寺山内は広いです。妙心寺の仏殿・法堂、塔頭寺院を見学したい時は、あらかじめコース確認をお勧めします。いますので、すぐわかります。

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※この記事の史実に関する記載は、Wikipedia等を参考に作成しました。