金閣寺と銀閣寺。共通点と違い、アクセス方法まとめ

金閣寺と銀閣寺

金閣寺と銀閣寺。覚えやすいし語呂もいいですよね。

金閣寺は、金箔がキラキラ輝く舎利殿「金閣」が世界的にも有名。そのため、一般的には金閣寺と呼ばれていますが、正式名は鹿苑寺(ろくおんじ)です。

一方、銀閣寺の正式名は東山慈照寺(じしょうじ)。観音殿が「銀閣」と呼ばれています。ただし過去に銀箔が貼られていたという事実はありません^^

江戸時代に観音殿が月明りに照らされて銀色に見えたことから「銀閣寺」という名称が広まったと考えられています。予算の関係で銀箔を貼れなかった説など、間違った噂もありましたが、お寺としては観光客誘致の効果を考えて、あえて放置してきたとの事です。

出典:ブラタモリ

金閣寺と銀閣寺の共通点や違い、御朱印、拝観券、アクセス方法をまとめました。

ミィコ
金閣は、その名の通り華やかでゴージャスな建物。対する銀閣は、味わい深く渋い建物。比喩的な表現の「いぶし銀」であることは間違いないです^^
基本情報
金閣寺・銀閣寺
臨済宗相国寺派 公式サイト
金閣寺銀閣寺
所在地京都市北区金閣寺町1
TEL.075-461-0013
京都市左京区銀閣寺町2
TEL.075-771-5725
拝観時間9:00~17:00
※年中無休

8:30~17:00
※12/1~2月末日
9:00~16:30
※年中無休
拝観料金大人・高校生 400円
小・中学生 300円
大人・高校生 500円
小・中学生 300円

※特別拝観時は拝観時間、料金が変わる場合があります。

【1】金閣寺と銀閣寺の共通点

・室町幕府、足利将軍の別荘

[1] 創建者は室町幕府将軍
金閣寺|室町幕府3代将軍 足利義満
銀閣寺|室町幕府8代将軍 足利義政
※別荘として造営、遺言により死後は禅寺

[2] 寺の名称の由来は法名
足利義満の法号「鹿苑院」から「鹿苑寺」
足利義政の法号「慈照院」から「慈照寺」

[3] 勧請開山は夢窓疎石
鎌倉末期から室町初期にかけて活躍した臨済宗の僧。[1275年~1351年]
自然を愛し、数々の名園を作った事でも有名。

[4] 臨済宗相国寺派の境外塔頭寺
相国寺(しょうこくじ)は、京都五山 (禅宗/臨済宗) 第2位の名刹。足利義満が1392年に建立。

[5] 特別名勝 池泉回遊式庭園
金閣寺|鏡湖池(きょうこち)を中心とする庭園。
銀閣寺|錦鏡池(きんきょうち)を中心とする庭園。

・金閣寺と銀閣寺の基本情報

金閣寺銀閣寺
正式名称鹿苑寺東山慈照寺
創建年応永27年(1420年)延徳2年(1490年)
開基室町幕府3代将軍
足利義満
[1358年~1408年]
室町幕府8代将軍
足利義政
[1436年~1490年]
勧請開山夢窓疎石夢窓疎石
室町文化北山文化 東山文化

用語解説(禅宗)
開基/宗派を創立もしくは寺院を創建した人、財力や権力をもって創建させた人。
開山/初代住職・僧侶。※勧請開山(かんじょうかいざん)とは、新寺建立寺に実際の開山ではない、尊崇する師を開山として勧請すること。

ミィコ
共通点は、ざっくりまとめると、権力・財力・禅宗への帰依・文化的素養でしょうか^^

【2】金閣寺と銀閣寺の違い

・別荘造営の目的

鹿苑寺(金閣寺)
3代将軍足利義満 [1358年~1408年] は、南北朝を統一し幕府権力を確立させ、室町時代の政治、経済、文化の最盛期を築きました。「室町幕府」という名称は、政庁を兼ねた義満の将軍邸が、花の御所 「室町殿(むろまちどの)」と呼ばれたことに由来します。

世が太平になると、義満は公的生活から離れた自由を望んだと思われ、応永元年(1394年)に将軍職を子の義持(9歳)に譲り、翌年38歳で出家します。そして応永4年(1397年)京都北山に別荘を造営。粋をつくした豪華な邸宅は 「北山殿(きたやまどの)」と呼ばれ、後に鹿苑寺になります。

当時は御所に匹敵する規模があり、応永6年(1399年)春以降、義満は本格的に「北山殿」に移り住み、政治中枢のすべてを集約し実権を握り続けました。応永15年(1408年)の後小松天皇行幸や、明の勅使も北山殿で迎えています。

舎利殿(金閣)は、義満の権威と、王朝への憧れを具現化した華麗な建築で、北山文化の象徴とされています。

金閣寺
▲鹿苑寺 舎利殿(金閣)

東山慈照寺(銀閣寺)
8代将軍足利義政 [1436年~1490年] は、正室の実家の日野家や側近・有力守護大名らの政治介入によって幕府の主導権を握れず、政務への関心を失っていました。

そして、応仁元年(1467年)には家督問題から「応仁の乱」が発生。文明9年(1477年)まで11年間にわたり戦乱が続き、主戦場となった京都は壊滅的な被害を受けることになります。

そんな中、文明5年(1473年)に将軍職を子の義尚(9歳)に譲位。応仁の乱終結後の文明14年(1482年)には正室と日野家から逃れ、後に慈照寺となる別荘「東山殿(ひがしやまどの)」を京都東山に造営開始。さっそく翌年移り住み、戦乱で疲弊した京都経済をよそに、趣味の建築や庭園に財を費やし、茶の湯、絵画に親しむ風雅で文化的な生活を楽しみました。

結果的に、義政は五山派の禅僧や公家、武家はもとより、身分を問わず優れた才能を引き立て、今日まで続く日本的な文化を数多く育てることになります。

銀閣寺
▲慈照寺 観音殿(銀閣)

・北山文化と東山文化

総称して室町文化と呼ばれます。平安朝以来の伝統的な公家文化と、鎌倉時代以来の武家文化・禅宗文化が融合したスタイルが特徴です。

特に室町幕府が保護した禅宗(臨済宗)の影響で、水墨画や庭園、茶の湯、立花が発展しました。

ざっくり分けると、義満の時代の北山文化は優美で華やかな公家文化寄り、義政の時代の東山文化は、侘び寂びが特徴の禅宗寄りのイメージです。

北山文化東山文化
建築舎利殿(金閣)
初層(法水院)寝殿造
二層(潮音洞)武家造
三層(究竟頂)禅宗仏舎利
観音殿(銀閣)
一層 住宅風 書院造
二層 禅宗様(唐様)

茶の湯源流「闘茶」の盛行村田珠光により「侘茶」が誕生
立花立阿弥(りゅうあみ)、池坊専慶
庭園枯山水庭園
文学五山文学/宋学研究・漢詩文
連歌/二条良基による長連歌形式
→ 発展
絵画水墨画/雪舟が水墨画を大成
後に和様水墨画に発展
土佐派/土佐光信 ※大和絵
狩野派/狩野正信、狩野元信
※水墨画と大和絵の融合
芸能猿能楽/観阿弥・世阿弥が大成
狂言/猿楽を洗練させた笑劇
→ 発展
ミィコ
義満が政治的に攻めの姿勢で別荘を運営したのに対し、義政は政治と正室から逃げて趣味の世界に没頭するために運営。対照的ですね^^

【3】拝観券は御札風デザイン

一般拝観券は「開運招福」「家内安全」の御札のデザインになっています。大きさは金閣寺(左)が約25.4×8.5(cm)、銀閣寺が約22.5×7.5(cm) で結構大きいです。ちょっと得した気分になれるチケットです^^

拝観券 金閣寺 銀閣寺

【4】御朱印

御朱印 銀閣寺 金閣寺

金閣寺|舎利殿(右)
金閣寺は拝観ルートの最後に御朱印所があり、混んでいる時は並んで順番を待ちます。料金は300円。ちょうど、お守り売り場の前に並ぶことになるので、待ってる間につい買ってしまいそうです^^ まわりには、お土産屋さんも色々あります。

銀閣寺|観音殿(左)
拝観入口で御朱印が必要か声をかけてくださいます。いただく場合は、入り口の横にある御朱印所で料金300円を支払い、御朱印帳を預けて番号札をもらい、帰りに受け取るシステムです。御朱印所は、拝観出口の前でもあるので忘れることはないと思います。

【5】金閣寺・銀閣寺 アクセス

待ち時間を入れると、バス移動の場合は約1時間、タクシーは30分くらい予定するのが良さそうです。

・金閣寺 → 銀閣寺

金閣寺から、金閣寺道バス停まで徒歩約8分。
銀閣寺行きバス停 [B] は、一番下の緑のポイントです。

金閣寺道バス停[B] 市バス204
銀閣寺行き 時刻表
※銀閣寺道まで約36分/下車徒歩約12分(合計約56分)  
金閣寺道バス停[B] 洛バス102
銀閣寺行き 時刻表
※銀閣寺道まで約26分/下車徒歩約12分(合計約46分)

TAXI 所要時間 約22分/ 2,170 円
総距離 約6.5km タクシー料金検索
※料金・所要時間は実際とは異なる可能性があります

・銀閣寺 → 金閣寺

銀閣寺から、銀閣寺道バス停まで徒歩約12分。
金閣寺行きバス停 [B] は、下から二つ目の緑のポイントです。

銀閣寺道バス停[B] 市バス204
金閣寺行き 時刻表
※金閣寺道まで約37~39分/下車徒歩約12分(合計約57~59分)
銀閣寺道バス停[B] 洛バス102
金閣寺行き 時刻表
※金閣寺道まで約26分/下車徒歩約12分(合計約46分)

TAXI 所要時間 約22分/2,260円
総距離 約6.8km タクシー料金検索
※料金・所要時間は実際とは異なる可能性があります

【6】まとめ。どちらがお好み?

どちらも世界文化遺産なので、世界中の観光客でにぎわっています。特に金閣はやはりインパクト抜群。記念写真撮る人で池の周りは人がいっぱい^^

ゴージャスな金閣寺、幽玄で渋い銀閣寺。どちらも借景を生かした美しい庭園の中にたたずんでいます。どちらがお好みですか?

ミィコ
個人的には銀閣寺が好みです^^ でも義政氏が日本文化に多大な貢献をした功績はわかりますが、応仁の乱で疲弊した庶民をよそに自分たちだけ楽しんだのはダメですねぇ(^^;

関連記事です!

金閣寺 | 見どころと御朱印、他の観光地へのアクセス
銀閣寺 | 見どころと御朱印、他の観光地へのアクセス

ABOUTこの記事をかいた人

猫好き管理人ミィコです。京都散策に役立つブログを目指して、スローペース更新中。基本的に市バス・電車で移動です。主に週末ふらふらしています。facebookでブログ更新お知らせ中!