清水寺 | 参道、清水の舞台、音羽の滝など見どころいっぱい

清水寺 舞台

清水寺(きよみずでら)は京都観光の定番スポット。平安遷都以前の宝亀9年(778年)に開創された寺院で、世界文化遺産にも登録されています。

特に有名な清水寺本堂の舞台は、京都市街を見渡せる絶景ポイント。思い切って大きな決断をすることのたとえで「清水の舞台から飛び降りる」という故事になっている事でも知られます。

お寺に至るまでの参道も賑やかで楽しさいっぱい。お土産屋さんや甘味処、カフェなどが軒を連ねています。

創建以来、度重なる大火災で堂塔を焼失。現在の伽藍は、ほとんどが江戸時代1633年の再建です。

国宝と重要文化財を含む30以上の伽藍や碑の中から、清水寺の見どころをピックアップしてご紹介します。

基本情報

音羽山 清水寺
所在地 京都市東山区清水1丁目294
TEL. 075-551-1234

■開門時間 
・6:00
■閉門時間 
・18:00
※4.6 ~ 6.30 の土・日・祝日、7月・8月/18:30
※春・夏・秋の夜間特別拝観の期間/21:30(21:00受付終了)
■拝観料
・大人(高校生以上)1名 400円、小中学生 1名200円

清水寺 公式サイト

【1】清水寺とは

開創は宝亀9年(778年)。奈良の僧 延鎮(えんちん)が、霊夢にしたがって北に向かい、清泉の湧く「音羽の滝(おとわのたき)」で老仙人・行叡(ぎょうえい)居士に出会ったことから清水寺の歴史は始まります。

この場所は、音羽の滝の霊水を中心にした山岳信仰の行場でもあったので、本堂は崖の上に建築されました。そして、音羽の滝の清らかさにちなんで「清水寺」と名付けられました。

  • 元祖:行叡
  • 開山:延鎮
  • 本願:坂上田村麻呂

行叡(ぎょうえい)
古代伝承上の僧。京都東山の音羽山に庵をむすび,200年間修行する。宝亀9年(778)延鎮にであったとき,この地に寺をたて観音像を安置するようつげて東国へさったという。

延鎮(えんちん)[生没年不詳]
奈良-平安時代前期の僧。法相(ほっそう)宗。大和(奈良県)子島寺の報恩にまなぶ。宝亀9年(778)行叡とであい,京都東山の音羽山に庵をむすぶ。延暦17年(798)坂上田村麻呂が同地にたてた清水寺の開山となった。

出典:デジタル版 日本人名大辞典

坂上田村麻呂(さかのうえ の たむらまろ)[758年~811年]
平安時代の公卿、武官。
4代の天皇に仕えて忠臣として名高く、桓武天皇の軍事と造作を支えた一人であり、二度にわたり征夷大将軍を勤めて蝦夷征討に功績を残した。薬子の変では大納言へと昇進して政変を鎮圧するなど活躍。

出典:Wikipediaより抄録
清水寺 遠景
▲清水寺

・始まりは霊夢

宝亀9年(778年)奈良の僧 延鎮が、夢に現れた白衣の老翁の「北へ清泉を求めて行け」とのお告げに従い北へむかい、京都の音羽山に清らかな水が湧出する滝を見つけたのがはじまり。

そして、この滝のほとりで草庵をむすぶ老仙人・行叡居士に出会います。行叡は「あなたが来るのを待ち続けていた。この霊木に千手観音像を彫刻し、この観音霊地を守ってくれ」と延鎮に霊木を授け姿を消したといいます。

「行叡居士は観音の化身だ」と悟った延鎮は、音羽山の草庵と観音霊地を守り続けました。清泉が湧く滝は、その後「音羽の滝」と呼ばれ、現在も清らかな水が湧き続けています。

・観音霊地として繁栄

平安時代中期には観音霊場として著名となり、文学にもその様子が記されています。『枕草子』では「さわがしきもの」の例として清水観音の縁日を挙げ、『源氏物語』「夕顔」の巻や『今昔物語集』にも清水観音が登場します。

・清水寺の歴史

  • 宝亀9年(778年)奈良の僧・延鎮が霊夢に従い北へ向かい、清泉・音羽の滝で行叡と出会い観音霊地とする。
  • 宝亀11年(780年)公卿・坂上田村麻呂が鹿狩りに音羽山を訪れた際に延鎮と出会い殺生の罪を説かれ観音に帰依、自邸を本堂として寄進。
  • 延暦17年(798年)田村麻呂は延鎮と協力し本堂を大規模に改築。観音像の脇侍として地蔵菩薩と毘沙門天を祀り、音羽の瀧の清らかさにちなんで清水寺と名付ける。
  • 延暦24年(805年)太政官符により坂上田村麻呂が寺地を賜る。
  • 弘仁元年(810年)嵯峨天皇より「北観音寺」の寺号を賜る。

その後、清水寺の伽藍は康平6年(1063年)の火災以来、寛永6年(1629年)まで、記録に残るだけで9回焼失しました。

現在の本堂は寛永6年の火災の後、寛永10年(1633年)徳川家光の寄進により再建されたもの。他の諸堂も多くはこの前後に再建されました。

ミィコ

清水の舞台が作られたのは平安末期頃?と推測されているようです。観音霊場として参拝客が増えたため、床面積を広げるためには崖からせり出すように作るしかなかったとの事。最初からあったわけではないようです。出典はブラタモリ^^

【2】清水寺 見どころ

何といっても一番の見どころは、慣用句「清水の舞台から飛び降りる」で有名な清水寺本堂の舞台と、清水寺開創のきっかけとなった清泉・音羽の滝。

拝観順路にあわせて見どころをご紹介します。ちなみに、本堂と舞台の全景は子安の塔から望むことが出来ます。

・仁王門

室町後期の再建。三間一戸、入母屋造り、檜皮葺の楼門で「赤門」とよばれています。(重要文化財)
両脇間に安置されている金剛力士像は京都最大級(像高365cm)。

仁王門をくぐって行くのもいいし、左右にある階段からも境内に入れます。

清水寺 仁王門
▲仁王門

軒下には、三蹟(書道の大御所三人)の一人に数えられた藤原行成(ふじわら の ゆきなり)筆と伝わる扁額が掲げられています。かなり個性的です!

清水寺 仁王門 扁額
▲清水寺の扁額

・鐘楼

江戸初期・慶長12年(1607年)再建。重い鐘をしっかりと吊るための六本柱と、桃山建築様式の粋を凝らした、牡丹彫刻の懸魚や菊花彫刻の蟇股に注目。(重要文化財)

梵鐘は室町時代の老鐘に代わり、平成20年に清水寺門前会が寄進した「平成梵鐘」です。

清水寺 鐘楼
▲鐘楼

・三重塔と西門

三重塔は国内最大級の高さ約31メートル。京都の街から望見できることから清水寺のシンボル的な存在です。

承和14年(847年)創建。現在の建物は江戸時代 寛永9年(1632年)の再建で、昭和62年(1987年)に解体修理、彩色復元。

内部を見ることはできませんが、中央に大日如来坐像が安置され、四方の壁に真言八祖像、天井・柱などには密教仏画や飛天・龍らが極彩色で描かれているそうです。(重要文化財)

清水寺西門・三重塔
▲西門と三重塔
▲西門と三重塔

西門は寛永8年(1631年)の再建(重要文化財)。桃山様式の華麗な装飾が美しい拝殿風の八脚門です。

ここから望む日没は素晴らしく、日想観(にっそうかん)の聖所とされます。

※日想観とは西に沈む太陽を見て、その丸い形を心に留める修行法。極楽浄土を観想する修行の一部。 

・弁慶の錫杖と下駄

入り口あたりに、参拝客が何かを持ち上げようとチャレンジしている様子が目に入ります。重さ90㎏の大錫杖(しゃくじょう)と、12㎏の鉄製の高下駄です。

これは明治初年に、修行者たちが本堂下の音羽の瀧から百段の石段万度上が下りの満願成就を感謝して奉納したものです。

その名前「弁慶の錫杖と下駄」の由来は、比叡山出身の僧・弁慶(べんけい)と源義経(牛若丸)が五条橋の決闘だけではなく、最終決戦を清水寺の舞台で行ったという伝説から来ているそうです。

清水寺 弁慶の錫杖と下駄
▲錫杖の上部

・出世大黒天

本堂外陣の西側には、漆黒の福々しい笑顔に金色の宝物袋・打出の小槌・米俵の大黒天像がお出迎え。

室町時代のものですが、さい銭を長年浴びて表面が傷んでいたため、2008年に漆を塗り直し、蒔絵の技法も駆使して復元されました。

清水寺 出世大黒天
▲出世大黒天

・本堂「清水の舞台」と奥の院

本堂は江戸初期の寛永10年(1633年)再建とはいえ、平安王朝の宮殿と貴族の寝殿造り邸宅の面影を随所に伝えています。

ご本尊は、最奥の須弥壇上に祀られた三基の厨子(国宝)内に「清水型観音」と呼ばれる本尊十一面千手観音・脇侍の地蔵菩薩・毘沙門天が安置されています。三尊は秘仏のため厨子の扉は閉ざされ33年毎に開扉。その姿は、厨子前に安置されている本尊を模した前立仏で知ることができます。

清水寺 本堂
▲奥の院から見る本堂と舞台

本堂の南側には、4階建てビルの高さに相当する総檜張りの「清水の舞台」が張り出し、京都市街を一望できます。眼下には紅葉で有名な渓谷、錦雲渓(きんうんけい)が広がります。

山の斜面にせり出すようにして建てられた「舞台」。多くの長大なケヤキの柱(139本)を釘を1本も使わずに組んで「舞台」支える構造は「懸造(かけづくり)」と呼ばれます。

注目は雨除けの工夫。舞台の床に付けられた傾斜は、雨が溜まらずに流れ落ちるためのもの。絶妙な角度を舞台の上で感じてください。この他にも雨除けの工夫がいくつも施されています。

本堂の建築美をゆっくり鑑賞するには、奥の院の小さい舞台からが最適。奥の院も本堂と同じく寛永10年(1633年)再建で、秘仏の本尊は現存する最も古い三面千手観音坐像です。

清水寺
▲舞台の懸造

「清水の舞台から飛び降りる」の由来
清水寺成就院日記の記録によると、江戸時代に234人が飛び降りました。
現在は、思い切った決断を意味する故事として有名ですが、当時の飛び降りの動機は「観音様に命を預けて飛び降りれば、命は助かり願いがかなう」と言う篤い信仰心からだったそうです。

ちなみに、234人のうち死亡者は34人で生存率は約85%。当時は舞台の下に木々が多く茂り、地面も軟らかな土だったため以外に生存率は高かったようです。現在は地面はかたく木々もまばらなのでそうはいかないでしょう。

出典:日本経済新聞大阪 より抄録

・阿弥陀堂

法然上人二十五霊場第十三番札所。本尊は阿弥陀如来。(重要文化財)

浄土宗の開祖・法然上人が日本で最初に常行念仏道場とした場所です。江戸時代初期の寛永8年(1631年)の再建。

阿弥陀堂

・子安塔

三重塔の内部には、子安観音(千手観音)がお祀りされ、その名の通り安産のご利益で信仰を集めてきました。(重要文化財)

聖武天皇・光明皇后の祈願所と伝えられていますが、創建年代は不明。現在の建物は1500年の建立です。

子安塔
▲子安塔

・音羽の滝

清水寺開創の起源となった滝で、寺名の由来でもあります。

こんこんと湧き出る清水は、古来より清めの水として「金色水」「延命水」と呼ばれ尊ばれてきました。清水を柄杓に汲み、六根清浄、所願成就を祈願します。

清水は3筋に分かれて落ちているため、それぞれ「学問上達」「恋愛成就」「延命長寿」のご利益があるとも言われていますが、もとは同じ水源です^^

音羽の瀧
▲清水の舞台から見る音羽の滝
音羽の瀧
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順路どおりに移動すると、最後に音羽の滝に到着します。舞台の懸造を間近に見たい時は、石段からがよく見えます。

【3】御朱印

清水寺の御朱印は、本堂の東側の建物で拝受できます。行列が出来ているのですぐわかります^^

清水寺御朱印
▲清水寺御朱印「大悲閣」

「大悲」とは、衆生(人間をはじめすべての生物)の苦を救う、仏・菩薩の大きな慈悲の意味で、慈悲心とは他に対していつくしみと思いやりをもつ心です。

ご本尊・十一面千手観音の千本の手は、どのような衆生をも漏らさず救済しようとする、観音の慈悲と力の広大さを表しているのです。

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複数の窓口で順番に対応していだけます。行列の長さの割には、早く進む気がしました。

【4】最寄り駅→ 清水寺 アクセス

清水寺へ至る参道には、お土産屋さんやカフェが賑やかに軒を連ねています。下記の所要時間は、寄り道なしで清水寺へ向かった場合の所要時間です。

最寄り駅

  • 電車
    京阪本線「清水五条駅」下車 徒歩約18分
    京阪本線「祇園四条駅」下車 徒歩約23分
    阪急京都線「京都河原町駅」下車 徒歩約25分
  • 京都市バス
    「清水道」バス停 下車 徒歩約10分
    「五条坂」バス停 下車 徒歩約10分

京の風情満喫コース

京阪本線「祇園四条駅」→ 八坂神社→ 石塀小路→ ねねの道→ 一年坂→ 二寧坂→ 産寧坂→ 松原通り→ 清水寺(水色ライン/上)

京都らしい風情ある町並みを楽しめるコースです。途中、建仁寺や高台寺などの寺院を訪ねるのもあり。

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夢見坂コース

バス停「清水道」→ 八坂通り(夢見坂)→ 松原通り→ 清水寺(紺色ライン/中)

八坂通りは別名夢見坂と呼ばれます。八坂の塔と町並みがインスタ映え間違いなしのコース。途中、八坂庚申堂や八坂の塔(法観寺)もあります。

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清水焼コース

京阪本線「清水五条駅」→ 五条通→ 五条坂→ 松原通り → 清水寺(朱色ライン/下)

ちょっと地味目のコースですが、清水焼に興味がある方におすすめ。陶磁器を扱うお店がたくさんあります。ちょっと寄り道して、河井寛次郎記念館で休憩もいい感じです。

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ミィコ

昔は松原橋(昔はここが五条橋)を渡って、この世とあの世の境界として有名な六波羅蜜寺・六道珍皇寺を参詣しつつ、清水寺へ参拝するのが本来のコースだったそうです。

【5】京都駅→ 清水寺 アクセス

観光シーズンの週末は、バス停は行列でなかなか乗れないかもしれません。その場合は、地下鉄と阪急で京都河原町まで行って散策しながら清水寺へ向かうのもおすすめです。

・市バス→ 清水道バス停

★京都駅前バスターミナルのりば案内

  • [D1のりば] 市バス 100、110
    清水寺・平安神宮・南禅寺・銀閣寺行き「清水道」まで約14分。
  • [D2のりば] 市バス 206、 86
    博物館三十三間堂・清水寺・祇園行き「清水道」まで約16分。

・京都ステーションループバス→ 京阪本線

京阪電車への乗り継ぎに便利!
京阪七条-京都ステーションループバス
京都駅中央口から徒歩約2分。東に位置するホテル「ザ・サウザンド キョウト」前から乗車、京阪七条で京阪電車に乗り継ぎ。京阪電車ご利用の方は、片道100円で利用できます。事前に乗継割引券を忘れずにもらいましょう。

(1) 京阪七条-京都ステーションループバス 京阪七条まで約5分
→ [京阪七条駅 京阪電車に乗え]→
(2) 京阪本線 出町柳行「清水五条駅」まで約1分。「祇園四条駅」まで約3分

京阪七条-京都ステーションループバス
【のりば】
・京都駅(ザ・サウザンド キョウト前)
・七条京阪前(京阪電車 七条駅1番出口すぐ)

【運行時間】
・京都駅発|7:00~21:00(15分間隔)
・七条京阪発|7:04〜21:19(15分間隔)

【運賃】
・230円(片道)

※「京阪電車」「ザ・サウザンド キョウト」「京都センチュリーホテル」をご利用のお客さまは、100円(片道)でご利用いただけます。
※「乗継割引券」は、京阪電車七条駅改札内およびザ・サウザンド キョウト、京都センチュリーホテルでお渡しいたします。
※バスの降車時に「乗継割引券」と「100円(現金のみ)」をお支払いください。

出典:京阪電車公式サイト

・TAXI→ 清水道

  • 京都駅前→ 清水道まで
    所要時間 約9分
    ・総距離 約2.9km タクシー料金検索
    ※料金・所要時間は実際とは異なる可能性があります。

・地下鉄→ 阪急京都線→ 京都河原町駅

  • 京都地下鉄烏丸線(国際会館行)→「四条烏丸駅 [乗り換え] 」→ 阪急京都線(京都河原町行)→「京都河原町駅」下車 ※所要時間:約10~14分

・JR奈良線→ 京阪本線→ 清水五条・祇園四条駅

  • JR奈良線→ 「東福寺駅 [乗り換え]」→ 京阪本線(出町柳行)→ 「清水五条駅」下車 ※所要時間:約11~17分。「祇園四条駅」までは約13~19分。
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京都駅からはちょっと行きにくいかも。最寄り駅からのルートにある観光スポットも事前に調べると効率よく観光できます^^

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※この記事の史実に関する記載は、清水寺公式サイト、駒札、京都の寺社505を歩く、Wikipedia等を参考に作成しました。