八坂の塔 [法観寺] | 風情ある東山のシンボル。見どころと御朱印

法観寺 [八坂の塔]

八坂の塔は、風情ある京都らしい町並みが魅力の東山地区にあるランドマーク。

平安遷都より昔、聖徳太子が如意輪観音の夢告により建立したと伝わります。現在の塔は、永享12年(1440年)室町幕府 第6代将軍 足利義教の援助により再建されたものです。

八坂の塔を借景にした風景は京都旅情たっぷり。写真だけ撮って通り過ぎる方も多い気がしますが、それではもったいない。観光地のど真ん中で、室町時代の貴重な文化財を間近に見る事が出来るお得なスポットです。

八坂の塔の見どころや御朱印をご紹介します。

基本情報
法観寺(ほうかんじ)
[正式名:霊応山 法観禅寺]  
所在地 京都市東山区清水八坂上町388
TEL.075-551-2417

・拝観時間 10:00~16:00
・拝観料 中学生以上 400円

※拝観日は不定期、要電話確認
※急階段のため中学生未満は拝観不可

【1】八坂の塔とは?

・正式名は法観寺

八坂の塔 [法観寺] の正式名称は「霊応山 法観禅寺」で、臨済宗 建仁寺派の禅寺です。とはいえ、五重塔以外に目だった建築物がないことから、「八坂の塔」が寺自体を指す通称になっています。

周辺のいろいろな場所から、その姿を見ることが出来ます。

法観寺 [八坂の塔]
▲清水寺から八坂通りを下ると見える八坂の塔
八坂の塔
▲高台寺あたりから見える八坂の塔

・法観寺の歩み

  • 寺伝によれば、崇峻天皇5年(592年)聖徳太子が如意輪観音の夢告により五重塔を建て、仏舎利三粒を納め法観寺を創建したと伝わります。(※渡来氏族・八坂氏の氏寺として創建されたという説もあり。)
  • 平安時代中期には延喜式七ケ寺の一つに数えられ隆盛を極めます。
  • 治承3年(1179年)清水寺と祇園社(八坂神社)との争いに巻き込まれて焼失、建久3年(1192年)鎌倉幕府 初代将軍 源頼朝により再興。
  • 仁治1年(1240年)建仁寺 第8世 済翁証救(さいおうしょうきゅう)が入住し、真言宗を改め臨済宗建仁寺派に属する禅寺となり繁栄。
  • 正応4年(1291年)落雷で焼失、延慶2年(1309年)後宇多天皇の援助で再建。
  • 暦応元年(1338年)禅僧 夢窓疎石の勧めで足利尊氏が全国に安国寺、利生塔を建立した際、都の利生塔として、法観寺の五重塔に仏舎利を奉納。
  • 永享8年(1436年)焼失、永享12年(1440年)に室町幕府 第6代将軍 足利義教の援助により再建。[現在の塔]
  • 応仁の乱(1467年~1478年)以降急速に衰微し、現在は五重塔を中心に、小さな太子堂、薬師堂を残すのみです。
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八坂の塔を借景に写真を撮ると、誰でも京都旅情あふれるイメージの出来上がり!

【2】見どころ

・五重塔(八坂の塔)

現在の塔は、永享12年(1440年)室町幕府 第6代将軍 足利義教の援助により再建されたものです。(重要文化財)

純然たる和様建築で、平安遷都以前の白鳳時代の建築様式を今に伝えます。本瓦葺きの高さ46メートルの塔は、東寺・興福寺の五重塔に次ぐ高さがあります。

法観寺 [八坂の塔]
▲五重塔の一層目

塔内には、本尊である”五智如来像”五体(大日、釈迦、阿閦、宝生、弥陀)が安置され、色あせてはいますが豪華な壁画も見ることが出来ます。

また、須弥壇の下には創建当初の古代寺院特有の地下式の心柱礎石が残っていて、そのまま使われているそうです。

心柱(しんばしら)
空高くそびえる五重塔、その中心を貫く「心柱」。初層の礎石から相輪の頂上まで通り、途中支えは一切使われていない。構造的には、この高い塔の重心をとっている。
精神的には、初層の礎石に収められた「仏舎利」と、頂上に据えられた釈迦の墓である「相輪」を結ぶ動脈である。
名刹、古刹と呼ばれるが、遠い昔、寺院の或いは釈迦の象徴として礼拝されていた棒杭ようのもの「刹」が五重塔内で巨大化して奉られているとも思われる。故に飛鳥時代の創建時は、初層の須弥壇・仏像はなく、この心柱を釈迦として奉られていた様である。

出典:法観寺
法観寺 [八坂の塔] 仏像
▲ご本尊の五智如来像
法観寺 [八坂の塔] 壁画
▲最初は極彩色の壁画だったと思われます。
法観寺 [八坂の塔] 階段
▲二層目への超急階段
法観寺 [八坂の塔] 2層目からの眺め
▲二層目からの景色

・大師堂と薬師堂

江戸時代初期、門前住人の寄進による再建。
太子堂には聖徳太子3才像、16才像、薬師堂には本尊 薬師如来、日光・月光菩薩、十二神将、夢見地蔵が安置されています。

法観寺 太子堂
▲太子堂
法観寺 太子堂
▲薬師堂

・八坂稲荷神社、木曽義仲首塚

八坂稲荷神社は法観寺の鎮守社。境内に木曽義仲首塚(朝日塚)があります。

法観寺 八坂稲荷
▲八坂稲荷神社
木曽義仲塚
▲木曽義仲首塚(朝日塚)

木曽義仲/源義仲(みなもとのよしなか)[1154-1184]
平安時代後期の武将。
久寿元年生まれ。源義賢(よしかた)の次男。信濃 (長野県)木曾で,乳母の夫中原兼遠(かねとお)にそだてられた。治承4年(1180)以仁王の令旨により挙兵し,倶利伽羅峠で平家軍を大破。一時京都を制圧したが後白河法皇,源頼朝と対立し,寿永3年1月20日近江 (滋賀県)粟津で討ち死に。31歳。通称は木曾冠者,旭将軍。

出典:講談社 デジタル版 日本人名大辞典
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境内は、ほどんと五重塔で占められています。内部は狭いので、間近に重要文化財を堪能できます。

【3】御朱印

法観寺 御本尊「五智如来」の御朱印です。

法観寺 [八坂の塔] 御朱印
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御朱印は、拝観受付で御朱印帳を預けて番号札をもらい、拝観後に引き換えるシステムです。

【4】八坂の塔 アクセス

・祇園四条が最寄り駅

京阪本線「祇園四条駅」1番出口から 徒歩約15分
阪急京都線「河原町駅」1B出口から 徒歩約18分

※京阪本線「清水五条駅」4番出口からも徒歩約15分です。※特急は停車しません。

・京都駅前バスターミナルから

バス停「清水道」下車 徒歩約5分

★京都駅前バスターミナルのりば案内
[D1のりば] 洛バス100 清水寺祇園・銀閣寺行
※清水道まで約14分
[D2のりば] 206 東山通・北大路バスターミナル行
※清水道まで約17分

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法観寺周辺は、清水寺への参道をはじめ、見どころ盛りだくさんです。

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※この記事の史実に関する記載は、法観寺駒札、法観寺パンフレット、Wikipedia、コトバンク等を参考に作成しました。

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猫好き管理人ミィコです。京都散策に役立つブログを目指して、スローペース更新中。基本的に市バス・電車で移動です。主に週末ふらふらしています。facebookでブログ更新お知らせ中!