建仁寺 両足院 | 半夏生の庭園と毘沙門天 [初夏の特別公開]

建仁寺 両足院

両足院(りょうそくいん)は、京都で一番古い禅寺「建仁寺」の塔頭寺院。霊源院(れいげんいん)と共に、室町時代の五山文学を牽引する禅僧を多く輩出しました。

初夏の特別公開では、葉っぱが白く変化する不思議な植物「半夏生(はんげしょう)」が池の周りに植えられた池泉回遊式庭園を鑑賞することが出来ます。

半夏生と仏教の関係や、毘沙門天の由緒とアクセス方法をご紹介します。

基本情報
両足院|建仁寺塔頭
所在地 京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591
TEL.075-561-3216
両足院 公式サイト

【1】両足院の拝観方法

・初夏と冬の特別拝観

両足院は、初夏の特別拝観、冬の特別拝観が行われています。
※常時拝観はされていません。

2019年5月29日(水)~7月7日(土)
初夏の特別公開

半夏生の庭園と、七類堂天谿筆「汎下生(半夏生)観音図」展示他。
時間:10:00~16:00(16:30閉門)
料金:一般 600円

両足院 門
▲両足院の入り口
両足院 玄関
▲受付の横のお庭
ミィコ
受付の横に、おみくじや御朱印などがずらっと並べられています^^

【2】「五山文学」の最高峰寺院

両足院は、霊源院とともに建仁寺の学問面(がくもんづら)の中核を担った「五山文学」の最高峰寺院です。

ちなみに、両足院の「両足」には、智慧と慈悲の両方が足りているという意味があります。智慧は頭の良さや判断力、慈悲は苦しみを取り去り幸せを与えたいと思う心です。「両足尊」は仏の尊称でもあります。

・両足院のあゆみ

  1. 鎌倉時代に、龍山徳見(りゅうざんとっけん)が「知足院」を創建。
  2. 1428年、龍山徳見の弟子 文林寿郁(ぶんりんじゅいく)が「両足院」を創建。寿郁は饅頭の祖 林浄因の孫。創建当時の両足院は、知足院の徒弟院(つちえん)として建仁寺開山堂 護国院の中にありました。
  3. 天文年間(1532~1554年)の火災で焼失。再建の際に「知足院・両足院」両院を併せて「両足院」と称する事となり現在に至ります。

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五山文学と学問面については、この記事をご覧ください。
建仁寺 霊源院 | アジサイに似た甘茶の庭園 [春の特別公開]

ミィコ
上記のあゆみは超簡略化しました。実際は、様々な合併などを繰り返して存続されている深い歴史のある寺院です。

【3】半夏生の庭 [初夏の特別公開]

2019年6月初めは、まだ緑でした^^
緑のお庭も美しいですが、白く変化した半夏生が見たいという方は、生育状況を確認してから伺いましょう。最新情報は 公式Twitterをチェック!

両足院 半夏生の庭
▲白く変化した半夏生 京都フリー写真素材

・「はんげしょう」とは?

  • 半夏生は、季節の移り変わりを表す暦の1つで、半夏という薬草が生える頃。または半夏生の葉が半分白くなる頃とも言われます。毎年7月2日頃。
  • 半夏生は、ドクダミ科の多年性落葉草本植物。名前の由来は、半夏生の頃に葉の色が白くなる事に由来する説と、葉の一部が白く変化する様子から「半化粧」とする説があります。

・半夏生と仏教の関係

観音様が様々な姿に変身されることを普門示現(ふもんじげん)といいます。半夏生が白く変化する事と、観音様が救済のために変化されるイメージを重ねて大切に育てられています。

七類堂天谿筆「汎下生(半夏生)観音図」
( 2019年 初夏の特別公開 )

絵の説明:半夏生 (汎下生) として変化された観音様。※汎下生は、あまねく現世衆生を救済するために現れるという意味。

普門示現
観音が世を救済するに、広く衆生の機根(性格や仏の教えを聞ける器)に応じて、種々の形体を現じる。これを観音の普門示現という。法華経「観世音菩薩普門品第二十五」(観音経)には、観世音菩薩はあまねく衆生を救うために相手に応じて「仏身」「声聞(しょうもん)身」「梵王身」など、33の姿に変身すると説かれている。

出典:Wikipedia
半夏生観音図
▲七類堂天谿筆「汎下生(半夏生)観音図」

・半夏生の庭 [初夏の特別公開]

「方丈前庭(東庭)」は、桃山時代に作庭された枯山水庭園。苔むしたお庭を鑑賞しながら大書院へ向かいます。 大書院の前が半夏生の池泉回遊式庭園になっています。

両足院
▲方丈前の庭園
両足院 方丈
▲方丈から庭を望む
両足院
▲大書院へ向かいます
両足院 半夏生の庭
▲大書院の前が半夏生の庭です
両足院 半夏生の庭
▲半夏生が白く変化するのはもう少し先のようです
茶室
▲茶室

池の北側には、大名・茶人 織⽥有楽斎好みの如庵の写し「⽔⽉亭」(左)と 大村梅軒好みの茶室「臨池亭」(右)が並んでいます。お庭に入るには、別途入場料が必要です。

ミィコ
ハンゲショウは、様々な意味の語呂合わせから観音様につながっているのが面白いです^^

【4】その他の見どころ

・閼伽井庭

方丈と庫裡の中庭。中央の三尊石と、仏膳に供える水・閼伽(あか)を汲む井戸とその水を受ける水鉢がこの庭の象徴です。

閼伽井庭

・黒田長政ゆかりの毘沙門天堂

両足院の北に隣接する毘沙門天堂には、本尊 毘沙門天、脇仏 閻魔大王・不動明王がお祀りされています。

この毘沙⾨天(7cm、5cm?)は、元々は鞍⾺寺毘沙⾨天の胎内仏で、⽐叡⼭が織⽥信⻑によって焼き討ちにあった際、鞍⾺の僧が、⽐喜多養清(室町将軍の茶家、筑前⿊⽥家京都御⽤達)のところへ疎開させたものです。

関ヶ原の戦い(1600年)では、関東方の黒田長政が出陣する際に、この尊像を内兜に収めて奮戦し勝利を収めたといわれています。その後、尊像は代々黒田家で信仰されましたが、明治10年ごろ両足院に寄進されました。

両足院 毘沙門天

勝利の神として商売繁盛、合格祈願、良縁成就、誓願成就などの功験があるそうです。祇園の芸妓、舞妓がお参りして願いを成就させたということから「祇園の縁結び」としても知られています。

さらには、毘沙門天の使徒は「虎」なので、 寅年生まれの守り本尊としても信仰されています。開門中(7:00頃~17:00頃)はいつでもお参りできます。

・毘沙門天の可愛いおみくじ

毘沙門天は武神として信仰され、日本では革製の甲冑を身に着けら唐代の武将風の姿で表されます。

毘沙門天の使徒である、虎の可愛いおみくじもありました^^

毘沙門天おみくじ
▲甲冑に身を包んだ可愛い毘沙門天

・文化財

伊藤若冲の掛け軸「雪梅雄鶏図」、長谷川等伯の襖絵をはじめ、掛け軸・襖絵・屏風・陶磁器などの多数の文化財を保管されています。

特別公開で公開される事もありますので、その機会を逃さないようにしましょう。

ミィコ
初夏の特別公開の限定御朱印もあります^^

【5】両足院へのアクセス

禅寺は、勅使門から入って三門を通り(現在は通れないので横から見て)、参拝&見学するのが正式なルートなので、清水五条からのルートがおすすめです。とはいえ、観光プランに合わせて臨機応変で問題はないですね^^
両足院は(B)地点です。

・祇園四条駅からのルート
・清水五条駅からのルート
・バス停 清水道からのルート

・電車 最寄り駅

阪急京都線「河原町駅」1B出口から両足院まで 徒歩約10分
京阪本線「祇園四条駅」6番出口から両足院まで 徒歩約7分
京阪本線「清水五条駅」5番出口から両足院まで 徒歩約10分
※清水五条駅は、特急は停車しません。

・京都駅から

★京都駅前バスターミナルのりば案内
[D1乗り場] 洛バス100 清水寺祇園・銀閣寺行「清水道」まで約14分
[D2乗り場] 市バス206 北大路バスターミナル行「清水道」まで約17分
 
※バス停「清水道」から両足院まで 徒歩約7分

TAXI 所要時間 約9分/910円
総距離 約2.7km タクシー料金検索
※料金・所要時間は実際とは異なる可能性があります。

ミィコ
両足院を訪れたなら、本山である建仁寺の参拝もお薦めします!

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※この記事の史実に関する記載は、両足院公式サイト、パンフレット、Wikipedia、京都風光サイト等を参考に作成しました。

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猫好き管理人ミィコです。京都散策に役立つブログを目指して、スローペース更新中。基本的に市バス・電車で移動です。主に週末ふらふらしています。facebookでブログ更新お知らせ中!