鈴虫寺は、正式名:華厳寺(けごんじ)と言う臨済宗の禅寺。春夏秋冬いつでも鈴虫の“リィーン・リィーン ” という涼やかな音色を聞けることから「鈴虫寺」と呼ばれています。
まずは、お茶とお菓子をいただきながら、ご住職の軽妙な説法に耳を傾けます。笑いの絶えないトークの中には、楽しく生きるヒントが隠されています^^
そして説法が終わると庭園をくるっと散策し、願い事の成就率が異常に高いと評判の「幸福地蔵菩薩」に参拝して帰ります。願いを叶えるコツは、説法の中で詳しい説明があるので、しっかり聞いて実践しましょう^^
見どころ・聴きどころ、アクセス方法をご紹介します。
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【1】鈴虫寺 [華厳寺] とは?
鈴虫寺は臨済宗の禅寺で、正式名称は華厳寺です。
参拝者にも禅寺本来のあり方「茶礼」と「説法」を実践されています。
というと堅苦しい雰囲気を想像しがちですが正反対。笑いの絶えない楽しい雰囲気が魅力です。
書院の広間は250名ほど収容できるので、平日は並ばなくても拝観可能ですが、土日などの休日は階段に行列が出来ます。その場合も列は40分くらいで大きく動きます。
・華厳寺 [鈴虫寺] のあゆみ
華厳寺は、江戸時代を代表する学僧・鳳潭上人(ほうたんじょうにん)によって、当時衰退していた華厳宗の再興を目的に建立された寺院です。
- 嵐山の近くにあった臨済宗の禅寺「安照寺」に宝永6年(1709年)鳳潭上人が住職として入寺、正徳5年(1715年)寺号を「華厳寺」に改めました。これが華厳寺の始まりです。
- 享保8年(1723年)鳳潭上人は現在地に「華厳寺」を創建し、臨済宗から華厳宗へ改宗。名実ともに華厳宗の学問・修行場の寺院として運営され、鳳潭上人の没後も歴代の和尚へと引き継がれました。
- 明治元年頃?(1868年)七代目住職 慶巌和尚によって臨済宗に改宗。
- 明治45年(1912年)華厳寺再建。
- 八代目住職 台厳和尚が夜坐(やざ)の修行中に鈴虫の音色を聞きながら悟りを開眼。
住職は戦後の疲弊した人々にも心を癒してもらいたいと、秋だけではなく一年中鈴虫の音を聞けるように飼育法の研究を開始。28年の試行錯誤の末、時期をずらしての孵化に成功、一年中鈴虫の鳴く寺として有名になりました。
鳳潭(ほうたん)[1659-1738]
江戸中期を代表する華厳宗の学僧。16歳で出家し,鉄眼道光の門下となる。八宗を兼学して多くの著作を著し,諸宗の学僧と論争する。特に華厳にすぐれ,澄観や宗密を華厳の祖師として認めず,智儼や法蔵の古義にもどることを主張した。鳳潭が比叡山延暦寺の経典講習に参加したとき,講義が難解なために聴衆がついに彼ひとりになり,講義が中止になろうとした。鳳潭は翌日,伏見人形10個を聴講席に並べ続講を請うた。彼の熱意にうたれた講師は講義を続けたという。華厳寺を創建。著書は『法華文句会抄』など。
出典:朝日日本歴史人物事典より抄録
鈴虫の音色を聞くチャンスは最近あまり無いので貴重な体験かも!
【2】鈴虫寺 見どころ
鈴虫寺は、鈴虫の音色と、ご住職による説法が「見どころ」と言うより「聞きどころ」。
拝観券を購入し書院の広間に入ると、お茶と干菓子が用意されています。鈴虫の音色を聞きながら休憩しつつ、ご住職による楽しい「鈴虫説法」に耳を傾けましょう。
・鈴虫の音色
250名が入れる書院の広間には、前方に鈴虫が入った大きな透明ケースが並び、「リィーン、リィーン」と涼やかな音色を奏でています。
心地よい鈴虫の音色をBGMに説法を聞くことができます。
説法の後、近くで見ることも出来ますが撮影は禁止です。
ケースの中にはたくさんの鈴虫が入っているので、虫が苦手な方は音色だけ楽しむのが良いかもしれません。
・住職の楽しい説法
お茶とお菓子をいただきながら、住職による30分程度の説法(鈴虫説法)に耳を傾けます。毎日9:00~16:30まで随時行なわれます。
説法といっても堅苦しいものではなく、とっても軽妙なトークで参拝者の笑いが絶えません。笑いの中に日々の生活を見つめなおすヒントが詰まっています。
また、人気の幸福地蔵菩薩へのお願いのしかたも詳しく説明があります。願いを成就させるポイントは身の丈に合った願い事をする事。例えも秀逸で、説法を聞くと聞かないでは、一願成就の確立が大きく変わりそうです^^
個人的には禅語の話が特に印象に残りました。この日紹介された禅語は「他不是吾(たはこれ われにあらず)」。直訳すると「他の人は自分ではない」と言う意味です。
この言葉が伝えたいことは「他の人に頼むと楽だけれど自分でやったことにはならない。」「自分がやりたいと思った事は、自ら体を動かしてやらないと身につかない」という事。
思い当たりませんか? めちゃ共感できる言葉でした!
・庭園
説法が終わったら、庭園を見学して帰路につきます。そんなに大きなお庭ではないので一周はあっという間です^^
・幸福地蔵菩薩
山門の横に奉られている幸福地蔵菩薩は、願いを一つだけ叶えて下さる仏様として大人気。ワラジを履いておられる足元に注目!
一般的に仏さまは裸足なので、とても珍しいそうです。皆のお願いを叶えるために、家まで歩いてきてくださると信仰されています。
お願いのルールは、いたってシンプル。
- 一つだけ願い事をします。※住所・氏名も忘れずに^^
- 願いが叶ったらお礼参りをします。
どうやら、特に縁結びや恋愛に効くと評判らしいです。
鈴虫寺の見どころ・聴きどころのイチオシは、やはり住職のお話です。お茶とお菓子もいただけるので、料金500円はコスパばっちり!
【3】幸福御守、御朱印
人気の授与品は、お地蔵様お姿入りの「幸福御守」。お土産に複数買い求める方がたくさんおられました^^
御朱印は、説法の前に志納金と御朱印帳をお渡しして番号札と交換。説法が終わって帰る時に受受け取るシステムです。
・幸福御守
幸福御守(300円)は、参拝者の篤い要望から作らました。
幸福地蔵様の化身、お地蔵様のお姿が入っていて、常に身につけておくのがポイントだそうです。
・御朱印
鈴虫の美しい音色と説法が特徴の、鈴虫寺らしさを感じさせる御朱印です。
「妙音大士」とは、美しい声で世界に教えを広める仏様。
- 妙音=いうにいわれぬ美しい音声、また音楽。
- 大士=菩薩(ぼさつ)の尊称 ※菩薩は悟りを開くために修業中の仏様。
御朱印帳は説法が終わったら忘れずに受け取りましょう^^
【4】鈴虫寺 アクセス
京都バスで行くのがおすすめ。バス停から鈴虫寺までは徒歩約3分です。
[地図]
A地点:鈴虫寺 山門
B地点(下):バス停「苔寺・鈴虫寺」
B地点(上):阪急嵐山線「松尾大社駅」
・京都駅から
- 京都バス
★京都駅前バスターミナルのりば案内
[C6乗り場] 京都バス73 苔寺・鈴虫寺行き「苔寺・鈴虫寺」まで約56分 - TAXI 所要時間 約25分
総距離 約8km タクシー料金検索
※苔寺・鈴虫寺バス停までの料金です。
※料金・所要時間は実際とは異なる可能性があります。
・三条京阪から
- 京都バス
[Fのりば] 京都バス 63 苔寺・鈴虫寺行き「苔寺・鈴虫寺」まで約55分
※バス停は京阪電車出入口(6)番の南、鴨川沿いです。
・阪急嵐山駅から
- 京都バス
★阪急電車|嵐山駅前バスのりば案内
[南行のりば] 京都バス63、73 苔寺・鈴虫寺行き「苔寺・鈴虫寺」まで約11分
・電車の最寄り駅
- 阪急 嵐山線「松尾大社駅」から徒歩約17分
鈴虫寺の参拝者は、たぶん、ほとんど日本人でした。ご住職の説法を理解するには、かなりの日本語力が必要ですからね^^
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※この記事の史実に関する記載は、鈴虫寺公式サイト、鈴虫寺駒札、Wikipedia等を参考に作成しました。
鈴虫寺 [正式名称:華厳寺]
所在地 京都市西京区松室地家町31
TEL.075-381-3830
拝観時間 9:00~17:00 (最終受付16:30)
拝観料金 大人500円、中学生以下300円
※混雑時は時間変更の場合あり。
鈴虫寺 公式サイト