伏見桃山陵 | おすすめ散策コース! 静寂の森でリフレッシュ

伏見桃山陵

伏見桃山陵(明治天皇陵)への参拝、散策コースは、街の喧騒に疲れた時の気分転換にぴったり。静寂の森でリフレッシュして、ネガティブな気分は洗い流しましょう!地元民おすすめコースをご紹介します。

京都駅から最寄り駅まで、電車の待ち時間を考慮しても片道30分程度です。
散策だけなら2時間、ランチも楽しむなら3時間程度あれば小旅行できます。

参道は砂利道なので歩きやすい靴をお忘れなく!ランチスポットは伏見桃山駅、桃山御陵前駅周辺にお店が多いです。

基本情報

伏見桃山陵(ふしみももやまのみささぎ)
所在地 京都市伏見区桃山町古城山
桃山陵墓監区事務所
TEL. 075-601-1863(8:30~17:00)
参拝時間 8:30~17:00
宮内庁 公式サイト(明治天皇 伏見桃山陵 紹介ページ)

【1】伏見桃山陵(桃山御陵)とは?

伏見桃山陵は、近代的立憲国家の確立に尽力された、第122代 明治天皇 [1852年-1912年] の陵墓です。

・明治天皇の陵墓

明治天皇は1912年(明治45年)に59歳で崩御され、この地に埋葬されました。

杉並木の参道と230段の石段、東に昭憲皇太后の伏見桃山東陵、南に殉死した乃木希典を祀る乃木神社があります。

地元では「ももやまごりょう」と呼んでいますが、正式名称は「ふしみももやまのみささぎ」です。

・なぜこの場所に?

慶応3年(1867年)孝明天皇が急逝され、明治天皇が14歳で皇位を継承、天皇親政の下に明治新政府が成立しました。

明治天皇は慶応4年/明治元年(1868年)に江戸に行幸、江戸を東京に改称(東京奠都)し一旦京都に還幸後、翌年再び東京に移り崩御まで東京に居住されました。

ほとんど東京住まいだったのになぜ陵墓が伏見に?と思いますよね。

その理由は、かつて伏見に住んでいた文学者・稲垣足穂の著作「武将の街」に明治天皇のエピソードとして記されているそうです。

【前略】
足穂はさらにつづけて、「明治10年頃、青年皇帝は陸軍大演習のついでに桃山城址に立ち寄り『ここは良い。この森を買っておくがよいぞ』と髭を撫でながら云いつけた‥」と書いている。
近ごろ、宮内庁の陵墓監にこの話の真偽をたずねると、大演習か観艦式かは不明だが、その話は本当だそうである。
したがって明治45年(1912年)7月30日、天皇の崩御にのぞみこの話が出て、陵墓に指定されたのである。

出典:京都伏見歴史紀行(1983年発行)山本眞嗣・水野克比古著

風光明媚な土地

現在の伏見桃山陵の位置には、かつて豊臣秀吉が築城した伏見城の本丸がありました。天守から京阪奈を見渡せる、天下人にふさわしい場所だったと言えます。

さらには、南の宇治川方面に巨椋池(おぐらいけ)と呼ばれた広大な淡水湖が広がり、平安時代より観月の名所としても知られていました。

巨椋池が干拓されたのは昭和初期なので、明治天皇は森だけではなく、巨椋池の美しい風景も気に入られたのではないでしょうか。(←想像です)

ミィコ

ついお墓という事を忘れてしまうくらい、見晴らしがよくて気持ちのいい場所です^^

【2】散策おすすめ往復コース

すがすがしい達成感を満喫できる、個人的おすすめコースです。このコースは230段の石段を登りきらないと御陵にたどり着けません。

クリアした時は、まず背後に広がる景色を堪能してください。大阪・奈良方面を見渡せてとっても気持ちいいですよ! もちろん、参拝も忘れずに。

石段の下で高さにひるんでしまった方は、そのまま直進して坂道(地図の緑ライン)を歩いて行くこともできますのでご安心を。

伏見桃山陵おすすめ往復コース

・最寄り駅までのアクセス

【京都駅から】
・JR奈良線「桃山駅」まで約13分
・近鉄京都線「桃山御陵前駅」まで約13分
(先頭車両に乗ると改札口が近いです)

【京阪電車 祇園四条駅から】
・京阪本線「伏見桃山駅」まで約13分
(特急に乗車、丹波橋駅で普通または準急に乗り換え。最後尾の車両に乗ると改札口が近いです)

・散策 所要時間

JR奈良線「桃山駅」から往復1時間程度。近鉄京都線「桃山御陵前駅」、京阪本線「伏見桃山駅」から往復1時間20分程度。

※所要時間は個人差がありますので目安とお考えください。桃山陵墓監区事務所の横に公衆トイレあり。

・道順写真

JR奈良線「桃山駅」からは改札を出て右折し踏切を渡ってください。

近鉄京都線「桃山御陵前駅」、京阪本線「伏見桃山駅」からは、大きな朱色の鳥居(御香宮の鳥居です)のある方向に直進。

左側(北側)の歩道を歩くと、スムースに参道の入り口に到着できます。

明治天皇陵 参道入口
▲参道の入り口には、明治天皇陵の石碑があります。
伏見桃山陵 参道の杉並木
▲杉並木の参道が続きます。
伏見桃山陵 桓武天皇陵の道標
▲しばらく行くと左手に桓武天皇陵の道標があります。そこで反対側(右側)のちょっと暗い森の中に入る道を進みます。
乃木神社への道
▲坂を下ると乃木神社の看板のある車道に出ます。そこを左折して直進。
伏見桃山陵 案内標識
▲ 道なりに歩くと入口が見えてきます。入っていくと明治天皇陵の案内標識があり‥
伏見桃山陵 石段
▲ その奥に230段の石段が出現します!わ~っ
伏見桃山陵 石段
▲ 23段ごとに踊り場があるので想像よりは楽かもしれません^^
伏見桃山陵
▲ 石段を登りきると、伏見桃山陵が現れます!お疲れさまでした!!
ミィコ

小説家・稲垣足穂は杉並木の参道を好んで散策、アンリ・ルソーが描いたパリの公園の連想があったと述べているそうです^^

【3】散策おすすめ片道コース

京阪宇治線の「桃山南口駅」から御陵を参拝して、京阪本線の「伏見桃山駅」に行くコースです。

「桃山南口駅」は1913年6月の京阪宇治線の開業と同時に「御陵前駅」という名称で開設された駅で、同年7月の“明治天皇御1年祭”の参拝者輸送が目的だったそうです。その後「桃山南口駅」に改称されました。

宇治を観光して京都に戻る時に立ち寄るのも良いですね。

伏見桃山陵おすすめ片道コース

・最寄り駅までのアクセス

【京阪電車 宇治駅から】
・京阪宇治線「桃山南口駅」まで約11分

【京阪電車 祇園四条駅から】
・京阪宇治線「桃山南口駅」まで約21分
(特急に乗車、中書島駅で宇治線に乗り換え。先頭車両に乗ると改札口が近いです)

【京都駅から】
・近鉄京都線「丹波橋駅」で京阪本線に乗換、「中書島駅」で京阪宇治線に乗換、「桃山南口駅」まで約23~33分
・JR奈良線「東福寺駅」で京阪本線に乗換、「中書島駅」で京阪宇治線に乗換、「桃山南口駅」まで約32~38分
※京都駅からは乗換2回、かなり時間がかかる場合もあるのでご注意ください。

・散策 所要時間

京阪宇治線「桃山南口駅」から京阪本線「伏見桃山駅」まで1時間程度。

※所要時間は個人差がありますので目安とお考えください。桃山陵墓監区事務所の横に公衆トイレあり。

・道順写真

伏見桃山陵 道順
▲ 京阪宇治線「桃山南口駅」の改札を出て左へ進むと歩道橋があり、その先にJRの高架が見えてきます。
伏見桃山陵 入口
▲ 高架の下を直進すると、看板は出ていませんが右側に入口が現れます。
伏見桃山陵 入口
▲ 入口から森の中を道なりに進んでいくと明治天皇陵の案内標識があり‥
伏見桃山陵 石段
▲ その奥に230段の美しい石段が出現します。23段ごとに踊り場があります。
伏見桃山陵 石段
▲ ここまで来たら石段を登るしかないですね!あと少し!
伏見桃山陵
▲ 石段を登りきると、伏見桃山陵が現れます!お疲れさまでした!!

御陵を参拝した後は杉並木の参道を通って、京阪本線「伏見桃山駅」、近鉄京都線「桃山御陵前駅」方面へ。

ミィコ

散策コースや石段が気になったら、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

【4】ランチ・休憩スポット情報

ランチ・休憩スポットは、京阪本線「伏見桃山駅」、近鉄京都線「桃山御陵前駅」のまわりにお店が集まっています。JR「桃山駅」の付近はないです。

  • 京料理 料亭「魚三楼」:京都らしい町家でのランチ、お庭も楽しめます。
  • 特製ラーメン「大中」:近鉄京都線の高架下、昭和っぽい雰囲気のラーメン屋さん。
  • その他、大手筋商店街にはファストフードのお店も色々あります。

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ミィコ

あさイチに散策してから、宇治観光もアリだと思います。早朝は散歩の人が多くて結構にぎやかです^^