宇治上神社 | 優美な世界遺産の見どころ、アクセス

宇治上神社 うさぎおみくじ

宇治上神社は、平安時代の優美な雰囲気を醸し出す建築物が魅力な神社で、宇治川を隔てて鎮座する平等院の鎮守社でもあります。

「宇治」という地名は、かつては“うさぎのみち”「菟道」と書いて「うじ」と読みました。そのご縁で、宇治上神社のお守り・おみくじには「うさぎ」が描かれています。

宇治上神社の由来や見どころ、アクセス方法をご紹介します。

基本情報
宇治上神社
所在地 京都府宇治市宇治山田59
TEL.0774-21-4634
宇治上神社 紹介サイト

【1】世界遺産 宇治上神社の由来

宇治上神社 鳥居

・宇治神社とのつながり

宇治上神社(うじがみじんじゃ/うじかみじんじゃ)は、明治19年に宇治神社から分離独立し、名称と社格をいただいて現在に至っているという経緯から、宇治神社の摂社であったと考えられるそうです。

それまでは、宇治上神社は隣接する宇治神社と二社一体で「宇治離宮明神(八幡宮)」と総称され、それぞれ、離宮上社、離宮下社と呼ばれていました。

・平等院とのつながり

宇治上神社の創建は古くにさかのぼりますが、文献上に離宮明神(現・宇治上神社)が登場する時は、いつも平等院とセットであることから、現存する社殿は平等院と対をなす守り神「鎮守社」として、平等院と同時期に建造されたと考えられるそうです。

平等院と宇治上神社。宇治川を挟んで山と重なった悠久の祈りの景観は、現在もその姿をとどめています。

平等院
永承7年(1052年)藤原頼通によって建立された、現世の極楽浄土をイメージした寺院。

平安時代の宇治は、宇治川を中心とする風光明媚な景観と都の郊外という条件から、平安貴族の別業都市(別荘)となっていました。平等院も、頼通の父、摂政・藤原道長の別荘「宇治殿」を改修したものです。

ミィコ
宇治上神社は、宇治川を隔てて平等院を守護していたんですね。遠くから見守っている感じが素敵。

【2】ご利益はいろいろ!

御祭神は、菟道稚郎子・応神天皇・仁徳天皇です。
ご利益は、ご祭神の霊験から下記のように伝わっています。

菟道稚郎子(応神天皇の皇子)その聡明さから学業成就。
応神天皇(15代天皇。菟道稚郎子の父)より勝負運。
仁徳天皇(16代天皇。菟道稚郎子の異母兄)より病気平癒、悪運を切り良縁を結ぶ。

また摂社にお祀りされている、応神天皇の母である神功皇后のご利益として安産、奥の稲荷社は商売繁盛として足繁く通われる方もおられるそうです。

※ご祭神、菟道稚郎子・応神天皇・仁徳天皇の関係は、宇治神社のページ をご覧ください。

・授与品のモチーフは「兎」

宇治上神社 兎おみくじ
▲兎おみくじ
宇治上神社 社務所
▲社務所

「宇治」という地名は、かつては “うさぎのみち”「菟道」と書いて「うじ」と読みました。そのご縁で、お守り・おみくじには「うさぎ」が描かれています。

御祭神の一柱であられる「菟道稚郎子」のお名前も、地名の「菟道」にちなんだものと考えられています。

御朱印やお守りなど、さまざまな授与品が用意されています。

ミィコ
マシュマロみたいなパステルカラーの可愛い兎おみくじは、ひときわ目立っていました!

【3】宇治上神社の見どころ

本殿と拝殿は『国宝』で、それぞれ1060 年(康平3年)、1215 年(建保3年)頃に建立されたと思われます。歴史資料等が無く、先の年代は「年輪年代測定法」により算出されたものです。

素人目で見ても、本殿は他では見ることのできないと思われる、ユニークさと美しさのある建築物だと思いました^^

年輪年代測定法
気象の変化に伴う樹木の年輪成長の変化の変遷を利用した測定法。樹種による変化パターンは地域差が少なく、伐採年が明確なものを基準に、その「物差し」をつくり上げることができる。20世紀初めに米国で開発され、日本では1979年から奈良文化財研究所が取り組み、杉の場合では紀元前1313年までの「物差し」ができている。

・本殿(国宝)

宇治上神社 本殿

平安時代 後期
・覆屋(桁行五間、梁行三間流造、檜皮葺)
・内殿三社(一間社流造、檜皮葺)

ご祭神
右 菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)
中 応神天皇(おうじんてんのう)
左 仁徳天皇(にんとくてんのう)

本殿は神社建築としては最古のものに属する建造物で、一間社流造の内殿三棟を左右一列に並べ、後世これらに共通の覆屋をかけた特殊な形式となっています。

その身舎の扉には、建立当時の絵画が遺されているそうです。また、蟇股の意匠及び組物などの細部の特徴からも平安時代の後期に造営されたものと推測されます。

・拝殿(国宝)

現存する最古の拝殿。鎌倉時代 初期の再建(神殿造様式)。
・桁行六間、梁行三間、一重切妻造、両妻一間、庇付、檜皮葺

神様のための本殿に対し、拝殿は人が使用する場所なので、住宅建築の様式で造られることが多いそうです。

鎌倉時代初頭に再建する際にも、拝殿が初めて建てられた頃の住宅様式である寝殿造の軽快な手法が受け継がれたと考えられます。

宇治上神社 拝殿
▲拝殿
宇治上神社 拝殿
▲拝殿の内部

内部は板床と天井を張り、蔀戸(しとみど/格子を組んだ戸)を多用した住宅風で、十二単の女性が現れてもおかしくない優美なしつらえです。

拝殿前の砂で盛られた円錐形の小さな二つの山は「清め砂」です。境内地の「お清め」の為のお砂であり、他の社で見られる、神が降りられる依代(よりしろ)を表しているものではありません。

宇治上神社では、八朔祭( 9 月1 日)に氏子さんたちによって奉納され、境内のお清め用の砂として1 年間盛られ続けます。お正月、お祭等の大切な日に境内にまき散らし、境内地を「お清め」します。

・摂社 春日神社(重要文化財)

宇治上神社 春日神社
▲摂社 春日神社

鎌倉時代の建立
・一間社流造 檜皮葺

ご祭神
武甕槌命(たけみかつちのみこと)
天児屋根命(あめのこやねのみこと)

・しめ縄のある大きな石

宇治上神社 大きな石
▲しめ縄が印象的な石

昔、お社があった「社跡」の標です。昔からの日本の習わしで、お社があった神聖な場所なので、人が踏み込んだりしないように、大きな石などを置いて敬っているそうです。

・桐原水

宇治上神社 桐原水
▲桐原水が湧き出ています

かつて、お茶の町宇治には、いたる所に名水が湧き出していました。その中でも特に有名で「宇治七名水」とよばれた水の一つ「桐原水」は、宇治上神社の境内で現在も清水が湧き出し往時をうかがわせています。

境内の桐原水は、お参りする為に手を清める為の「手水」として使われています。飲む場合は、一度沸かしてからお飲みくださいとのことです。

・ご神木「けやき」

宇治上神社 ご神木
▲ご神木「けやき」は樹齢330年以上

【4】おすすめ参拝経路・アクセス

※おすすめルート
京阪宇治線「宇治駅」からが近いです。宇治神社を参拝して、社務所の北側を通る「さわらびの道」を右に行くと宇治上神社の鳥居があります。
JR「宇治駅」からの場合は、平等院の後で訪ねるのが効率的です。

・祇園四条から

京阪本線 淀屋橋行 特急に乗車。中書島駅で宇治線に乗換
※宇治駅まで約32分 下車 徒歩約10分

・京都駅から

JR奈良線 みやこ路快速、城陽行、奈良行
※宇治駅まで約18~29分 下車 徒歩約15分

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ミィコ
宇治上神社と平等院鳳凰堂は宇治川を挟んで向かい合って鎮座されています。両方訪ねてみてください。

※この記事の史実に関する記載は、宇治上神社のチラシ、駒札、宇治市観光パンフレット、梅原猛「京都発見1」を参考に作成しました。

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猫好き管理人ミィコです。京都散策に役立つブログを目指して、スローペース更新中。基本的に市バス・電車で移動です。主に週末ふらふらしています。facebookでブログ更新お知らせ中!