泉涌寺が皇室の御香華院(菩提所)となるきっかけになった四条天皇の月輪陵(つきのわのみささぎ)は、泉涌寺霊明殿の背後の森の中にあります。
現在では、後月輪陵(のちのつきのわのみささぎ)と合わせると、15人の天皇を含む25陵、5人の天皇の灰塚、9人の皇族の墓が営まれています。
この場所は、もともとは泉涌寺の境内でしたが、明治時代の神仏分離政策により、現在は宮内庁の管理になっています。
場所が微妙にわかりにくかったのでシェアしたいと思います。
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【1】月輪陵とは
12歳で崩御された第87代 四条天皇から始まった皇室の墓所です。
・泉涌寺との関係
四条天皇が崩御された1242年頃は、承久の乱(1221年)によって朝廷の権威は失墜し、皇位継承にも鎌倉幕府の意向が働くようになっていました。
そのため、いずれの寺院も幕府におもんばかって四条天皇の葬儀を引き受けませんでした。
そんな中、泉涌寺の外護者だった四条天皇の祖父・九条道家の意向や、父である後堀河天皇の陵と近いことなどを理由に、泉涌寺が引き受けることになったと考えられています。
承久の乱(1221年)
政治の実権を取り戻そうとした朝廷・後鳥羽上皇が、鎌倉幕府(源頼朝・北条政子)に仕掛けた武力闘争。結果は幕府の圧勝に終わり、敗北した後鳥羽上皇は島流しにされ失脚。日本の支配権が完全に武士に移る大事件となりました。
・月輪陵、名前の由来
名称は泉涌寺開山の月輪大師と、泉涌寺の背後にある月輪山にちなんでいます。ただし、読み方は「つきのわ」です。
月輪(がちりん/げつりん)
・満月のこと。太陽の「日輪(にちりん)」の対義語。
・悟りの心や菩提心を満月にたとえたもの。
・京都の地名「月輪(つきのわ)」は泉涌寺の所在地。

「月輪」の深い意味は、今回調べてはじめて知りました。
【2】月輪陵に参拝する道順
泉涌寺境内には道順を示す看板はありません。月輪陵は観光地ではないので、本当に参拝したい方以外は行けないようにしてあるのかなと感じました。
- 泉涌寺の大門で拝観券を購入。
- 降り参道を下って、仏殿、舎利殿の右奥にある霊明殿を目指します。
- 霊明殿の勅使門の右端つきあたりを左に入って直進したところが御陵拝所です。
霊明殿の右端に道があるとは、気づきませんでした!
下の写真の紫矢印のところです。
ここを入れば、前方に入口が見えます。






・月輪陵 拝所
拝所は、その名のとおり御陵を参拝する場所です。
森が開ける感じで白砂地の庭が広がり、前方に唐破風の門と透壁が現れます。15人の天皇のお墓を参拝するのにふさわしい格調高い空間です。
現在2026年5月、日本がこれ以上悪くならないようにお願いしました。
透壁(すいへき/すかしへき)
本殿や特別な祭祀空間を囲む、格子や透かし彫りが施された塀・垣根のことです。内部の神聖な様子を外からうかがえるようにしつつ、境界を区切る役割があります。寺院建築では、特定の格式高い霊廟(天皇陵など)や神社建築でよく見られます
・陵墓
陵墓である石塔は、透壁ごしにチラ見えしてるけど、もう少し近くで見たい、という場合。
拝所の門から、さらに奥へ進むと陵墓への門扉があり、「お墓へお参りされる方以外は立ち入らないでください。」とあります。そっと開けて、少し進むと陵墓の全貌が明らかに。
天皇の陵は、すべて石造九重塔で、石冊によって正方形に区切られた石敷き仕上げ。女院は正妻(陵)か否か(墓)で規模が異なるそうで、何だかシビアですね^^


・泉涌寺 開山塔 [非公開]
陵墓区域の奥に泉涌寺開山塔があります。非公開で、門も閉まっていました。


調べずに行ったので、月輪陵は再訪しました^^
【3】御陵印
御陵印を集めておられる方は、月輪陵墓監区事務所に行きましょう。
事務所は今熊野観音寺へ行く参道の途中にあります。


営業時間に気を付けて、参拝しましょう。
【4】泉涌寺(月輪陵) アクセス
まずは泉涌寺に向かいます。参道は上り坂なので、歩くのがつらい方は車がいいかも。
泉涌寺の大門の前が駐車場です。
・最寄駅から
- バス停「泉涌寺道」から徒歩約15分。
- JR奈良線、京阪本線「東福寺駅」から徒歩約20分。
[地図]
A地点:京阪本線「東福寺駅」
B地点:市バス「泉涌寺道」
C地点:泉涌寺
・京都駅から
- JR奈良線「東福寺駅」まで約2分。下車、徒歩約20分。
※みやこ路快速・区間快速も停車します。 - 市バス 京都駅前バスターミナルのりば案内
[D2のりば] 208 「泉涌寺道」まで約23分。下車、徒歩約15分。 - TAXI 京都駅八条口から所要時間 約10分。
総距離 約2.4km タクシー料金検索
※料金・所要時間は実際とは異なる可能性があります。
・祇園四条から
- 京阪本線 淀屋橋行きに乗車「東福寺駅」まで約6分。下車、徒歩約20分。
※特急は停車しません。

泉涌寺まで来たら月輪陵はすぐ。この記事が役立てば幸いです!
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月輪陵の近くにある名所旧跡です。
泉涌寺 | 清泉が湧きいづる、皇室の菩提所
今熊野観音寺 | 準備中
※この記事の史実に関する記載は、御寺泉涌寺パンフレット、宮内庁Website、Wikipedia等を参考に作成しました。





















月輪陵・後月輪陵
所在地 〒605-0977 京都市東山区今熊野泉山町 泉涌寺内
【参拝時間】泉涌寺の開閉時間に準じる
・3月~11月/9:00~16:30(閉門17:00)
・12月~2月/9:00~16:00(閉門16:30)
【泉涌寺参拝料】
・伽藍拝観/大人(高校生以上)500円、子ども300円
【問い合わせ】
月輪陵墓監区事務所(陵印保管場所)
〒605-0977 京都市東山区泉涌寺山内町34-2
TEL.075-541-2331
月輪陵 宮内庁公式サイト