伏見稲荷大社は、全国に約30,000社あるといわれる稲荷神社「お稲荷さん」の総本社。
稲荷山全体が神域で、山全体がパワースポット。何となく訪れても楽しめる場所ですが、少し知っておくと、もっと楽しめると思います。という事で、見どころを8つピックアップしてみました。
特に、鳥居のトンネル通って参拝する「お山巡り」は他では出来ない体験です。時間と体力が許すなら是非チャレンジしてみてください。
稲荷山参拝ルート地図と所要時間もご紹介します。途中にお茶屋さんもあるので、休み休み巡ることも出来ます^^
タップできる|目次|
【1】お稲荷さんのご利益
お稲荷さんは、かつては穀物・農業の神として信仰されていましたが、ご神徳がどんどん広がり、今では商売繁盛をはじめ万般の福を招いてくれる神とされています。
・ 正一位の神様
正一位(しょういちい)とは、神社に与えられる最高位の神階です。
天長4年(827年)淳和天皇より「従五位下」を授かってから徐々に上進、天慶5年(942年)に「正一位」になりました。
建久5年(1195年)には、後鳥羽天皇が「本社勧請の神体には『正一位』の神階を書加えて授けるべき」と許可されたため、勧請された全国の数多くの稲荷神社も規模の大小を問わず正一位を名乗っています。
※正一位の神階を授かっている神様は、他にも多くおられます。
・お稲荷さん=稲荷大神
奈良時代の和銅4年(711年)初午(はつうま)の日に「稲荷大神」が稲荷山に御降臨。稲荷山の三つの峰を神そのものとして崇拝したことが信仰のはじまりだと考えられています。
主祭神である「宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)」は、稲の精霊を神格化した、五穀・食物を司る八百万の神の中でも代表的な神様で、日本書紀には倉稲魂(うかのみたま)と表記されています。通称「お稲荷さん」と呼ばれて親しまれています。
名前の宇迦(うか)は、食(うけ)と同じく食物を意味します。食物の主役は穀物、そのなかでも「稲」はその中心なので、五穀豊穣を願う人々からの信仰を集めてきました。古くは、朝廷が雨乞いや止雨と共に五穀豊穣や国の安穏なども祈願したそうです。
稲荷大神
伏見稲荷大社の史料によると、平安初期に宇迦之御魂大神、佐田彦大神(さたひこのおおかみ)、大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)が祀られ、弘長三年(1263年)に、田中大神(たなかのおおかみ)、四大神(しのおおかみ)、の二座を加え五座とされたそうです。
現在ではこの五座を合わせ「稲荷大神(いなりのかみ、いなりしん)」と称します。
・万般の願いを招福
当初は穀物・農業の神として崇拝されていましたが、 信仰が集まるとともに神徳も広がり、商売繁盛をはじめ万般の福を招いてくれる神として崇められるようになりました。
現在では、商売繁昌・産業興隆・家内安全・交通安全・芸能上達、等の守護神として広く信仰を集めています。
山の麓にある本殿は、永享10年(1438年)に山頂にあった稲荷の祠を遷座して建立されたと伝わります。
万般の福を招けるなんて、贅沢で素晴らしいご利益です!
【2】豪華な楼門は、やはり‥
JR稲荷駅前の一の鳥居をくぐり、表参道を進んでいくと立派な楼門が出迎えてくれます。
・楼門は豊臣秀吉の寄進
天正16年(1588年)豊臣秀吉は生母大政所の大病平癒を伏見稲荷大社に祈願し、この願いを叶えてくれたなら一万石を寄進すると申し出ました。大がかりな祈祷がおこなわれ、大政所はすっかり本復しました。
これにより伏見稲荷大社への信仰をいっそう深めた秀吉は、その前後から応仁の乱等で破壊された社殿の本格的な修復に尽力しました。現在の楼門は、その時の建立となります。神社の楼門としては最も大きい規模に属しています。
楼門は天正17年(1589年)豊臣秀吉によって造営されたものだと伝えられていましたが、造営伝承と伝来文書との整合性について多少の疑問があったそうです。ところが、昭和48年に楼門の解体修理が行われた時に、「秀吉の母大政所殿の病悩平癒祈願が成就すれば一万石奉加する」、と記した天正17年の墨書が発見され、伝承の正しかったことが正式に確認されました。
・伏見稲荷大社と豊臣秀吉
伏見稲荷大社のご利益は出世開運・商売繁盛・家内安全・・・・と現世の招福の万般にわたっています。そんな現世肯定的で福々しい霊験は、豊臣秀吉の陽気な感性とぴったり合ったと考えられます。
豊臣秀吉は稲荷大神に深い崇敬をよせていて、天正15年(1587)洛中に聚楽第を営んだ折も、その邸内に稲荷社を勧請したそうです。
大政所の大病平癒祈願の後、秀吉の修復工事によって伏見稲荷大社境内諸社殿の整備はいちはやく進みました。
その後、天下統一をなしとげた豊臣秀吉は文禄3年(1594)、伏見の古城山に大城郭の建築を開始し、城下町づくりにとりかると、伏見の町一帯は大きく変容します。
伏見稲荷大社の所在地は深草なので、伏見築城による直接的な影響は受けていません。しかし、近隣に城下町が出現し諸大名が集住することによって蒙った恩恵は大きなものがあったと考えられます。
泰平の世になると、現世に期待を託す稲荷信仰はますます広がり、畿内中心であった伏見稲荷大社への信仰は全国に広がり、参詣者数も年々増加していきました。
「黄金の茶室」をはじめ、絢爛豪華なものが大好きだった豊臣秀吉らしい大きな楼門です^^
【3】キツネ/白狐(びゃっこさん)
お稲荷さんと言えばキツネ。
もちろん伏見稲荷大社境内には狛狐がいっぱい。
そして、京阪電車の「伏見稲荷駅」にも可愛い白キツネの装飾がほどこされています。
・神様の使徒になった白狐
平安時代に白狐を神様の神使・眷属(けんぞく)とする信仰が広まったそうです。眷属とは(1)親族。一族(2)従者。家来(3)仏や菩薩に従うものを意味します。
稲荷神と習合した宇迦之御魂神の別名に御饌津神(みけつのかみ)があり、狐の古名は「けつ」で、そこから「みけつのかみ」に「三狐神」と当て字したのが発端と考えられています。
また、稲荷神は本来、穀物・農業の神様です。そのため、穀物を食い荒らすネズミを捕食する狐が稲荷神の使い、あるいは眷属に位置付けられたとも言われています。
「お稲荷さん」ときつねの関係は?
「稲荷大神様」のお使い(眷族)はきつねとされています。但し野山にいる狐ではなく、眷属様も大神様同様に我々の目には見えません。そのため白(透明)狐=“びゃっこさん”といってあがめます。勿論「稲荷大神様」はきつねではありません。
伏見稲荷大社|よくあるご質問
素敵な昔話も残されています。空海の弟子・真雅僧正の著といわれる「稲荷流記」より。
「白狐と稲荷にまつわる伝説」
時は平安初期の弘仁年間(810~24)のこと、平安京の北郊、船岡山の麓に、年老いた狐の夫婦が棲んでいました。全身に銀の針を並べ立てたような白狐です。この狐夫婦は、心根が善良で、常々世のため人のために尽くしたいと願っていました。とはいえ、畜生の身であっては、所詮その願いを果たすことはできない。そこで、狐夫婦はある日意を決し、五匹の子狐をともなって、稲荷山に参拝し、「今日より当社の御眷属となりて神威をかり、この願いを果たさん」と、社前に祈りました。すると、たちまち神壇が鳴動し、稲荷神のおごそかな託宣がくだりました。
「そなたたちの願いを聞き許す。されば、今より長く当社の仕者となりて、参詣の人、信仰の輩を扶け憐むべし」こうして、狐夫婦は稲荷山に移り棲み稲荷神の慈悲と付託にこたえるべく日夜精進につとめることになりました。男狐はオススキ・女狐はアコマチという名を明神から授けられたとのことです。
伏見稲荷大社|稲荷勧請
なぜか、江戸時代に「稲荷狐=稲荷神」という間違った情報が流布・・
江戸時代に入ると稲荷神は商売の神と公認され、流行神(はやりがみ)と呼ばれるくらい大衆の人気を集めるようになります。
そして、全国に稲荷神社が数多く建立されると同時に、なぜか「稲荷狐=使徒・眷属」ではなく「稲荷狐=稲荷神」という誤解が広がってしまったそうです。
今でも、その誤解が残っているようで、公式サイトのFAQにもなっています^^
・宝物をくわえた狛狐
伏見稲荷大社の境内には、あちらこちらに宝物をくわえた狐の像が置かれています。何をくわえているか探してみるのもいいですね。
・玉(宝珠)/稲荷大神の霊徳の象徴。「穀物の倉庫」説もあり。
・鍵/玉(=霊徳)を身につけたい願望の象徴。「倉庫の鍵」説もあり。
・稲穂 /稲荷神は五穀豊穣の神に由来するため(と言われている)。
・巻物 /知恵を象徴している(と言われている)。
境内にはキツネの像がいっぱい。玉をくわえているキツネが多い気がします^^
【4】しるしの杉
縁起物の「しるしの杉」は、商売繁盛や家内安全のお守りです。
自宅に飾ると、その家は栄えると言われています。青々とした杉の葉と可愛い陶器製のお多福がチャームポイントです。
・商売繁盛、家内安全
しるしの杉は、神棚または、その近くにお祀りします。神棚がない場合は、玄関や部屋の目線よりも上の東向き、または南向き(北側か西側の壁)に吊るすと良いそうです。一年間お祀りしたら納札所にお返しし、また新しく拝受します。
いつも目に付くところにある方が、参拝時の思いを新たにできそうですね。
・しるしの杉の由来
「杉」は、伏見稲荷大社のご神木です。
平安時代には『初午詣(はつうまもうで) 』をした証として「しるしの杉」を拝受するのが習わしになっていました。清少納言の随筆「枕草子」にも登場し「福まいり」の名でも知られています。
初午は、京都の伏見稲荷大社の祭神が、奈良時代の和銅4年(711年)2月の最初の午の日に、稲荷山に祀られたことに由来します。
さらに、平安時代中期から紀州の熊野詣*が盛んとなり、その往き帰りには必ず稲荷社に参詣し、稲荷社の杉の小枝、「しるしの杉」をいただいて、身体のどこかにつけることも一般化していました。道中の安全を守護してくれるという信仰が広く定着していたのです。
この「杉」は、時として稲荷大神あるいは稲荷社を象徴しているもののように受けとめられていたそうです。
*熊野詣
白河上皇が何度も熊野へ詣でられた(熊野御幸)事がきっかけで大流行したそうです。なぜ京都から往復1ヶ月もかけて辺鄙な熊野まで行ったのか?その理由ははっきりとはわからないそうです。
「しるしの杉」の初穂料は 1,000円。初午以外の時期でも拝受可能です。
【5】千本鳥居
千本鳥居とは、本殿の後方にある稲荷山「お山」に続く参道に、朱塗りの鳥居が隙間なく立ち並びトンネル状になっている場所の総称です。
その中でも、奥社奉拝所の手前にある千本鳥居は、神の降臨地である「お山」の入口に当たり、現世から神のおられる世界への関門として多くの鳥居が建てられたと考えられています。鳥居が左右、二筋の参道に立ち並べられた理由は不明だそうです。
・豊穣を願う朱色
朱色(あけいろ/しゅいろ)は稲荷大神様のお力の豊穣を表す色と説明されています。「あけ」という言葉には、赤・明・茜など、明るい希望を感じさせる語感があります。
稲荷の鳥居は社殿と同じく「稲荷塗」といわれ、朱で彩色するのが慣習となっています。朱色は、太陽や炎を連想させるため、古代から魔力に対抗する力があると信じられ、神社仏閣に使われてきました。
また、朱の原材料は水銀=丹で、木材の防腐剤としても昔から使われていたそうです。様々な要因が融合して朱色になったんですね。
・集まった信仰の証が千本鳥居
これらの鳥居は、江戸時代以降に参拝者の奉納により建てられはじめました。
鳥居を奉納することによって、願いが「通る」「通った」という語呂合わせから生まれた信仰だとされています。そして、願いが「通る」たびに鳥居を大きなものに変えて奉納する習慣もあるそうです。
その結果、朱色の鳥居がお山の参道全体に並び「千本鳥居」を形作っています。千本とは、数えきれないほど沢山あると言うニュアンスで使われていたようです。現在は千本どころか約1万基以上に増えていて、強力な神徳はさらに進化中かも!
また、鳥居は木製のため風雨の影響を受けやすく、1日平均3本弱を新しく建てたり、修理しているそうです。
鳥居の参道を歩いていくと、山奥でも迷子になることはないので、安心感もあります^^
【6】レアおみくじ、御朱印
御朱印の授与所とおみくじ授与所は場所が異なります。
おみくじは、六角形の箱を振り、小さな穴からみくじ棒を一本取り出し、棒の端に記された番号を授与所で伝えて、同じ番号の紙製のおみくじを受け取るスタイルです。(200円)
・「大大吉」「吉凶相央」「吉凶未分末大吉」?
伏見稲荷大社のおみくじは32番まであります! 運を天に任せて引いてみてください^^ 「大大吉」が出たら超ラッキー!
問題は、「吉凶相央」「吉凶相半」「吉凶未分末大吉」。どうやら吉か凶か判断できかねるって事みたい。レアおみくじを引いたときは、え~っ!どっちやねん!と突っ込みたくなりますが、こういうのも面白いですね。
伏見稲荷大社のおみくじは、どれを引いても、結構良いことが書いてあるなぁと思います。逆に言うと、誰が引いても思い当たる事が書いてあるとも言えるのですが^^
・おみくじの種類
・大大吉 (だいだいきち)
・大吉 (だいきち)
・凶後 大吉 (きょう のち だいきち)
・凶後 吉 (きょう のち きち)
・末大吉 (すえ だいきち)
・末吉 (すえきち)
・向 大吉 (むこう だいきち)
・吉 (きち)
・中吉 (ちゅうきち)
・小吉 (しょうきち)
・小凶後 吉 (しょうきょう のち きち)
・後吉 (あときち)
・吉凶未分 末大吉 (よしあし いまだ わからず すえだいきち)
・吉凶不分 末吉 (よしあし わかたず すえきち)
・吉凶相半 (よしあし あいなかばす)
・吉凶相交 末吉 (よしあし あいまじわり すえきち)
・吉凶相央 (よしあし あいなかばす)
・伏見稲荷大社 本社 御朱印
初穂料 300円。
本社(本殿横)以外に、奥社(千本鳥居奥)、御膳谷(稲荷山)でも拝受できます。
実は、後述する稲荷山の七神蹟地に無料おみくじが設置してあります。引いたみくじ棒の番号の結果は、一覧パネルで確認するスタイルです。ただし内容はダイジェスト版です^^
【7】キツネの絵馬、おもかる石
本殿の東にある、千本鳥居をぬけたところに奥社奉拝所があります。通称「命婦谷」、一般には「奥の院」と呼ばれています。ここに、おもかる石や絵馬奉納所もあります。
奥社奉拝所とは稲荷山を遥拝する場所で、社殿の背後に稲荷山三ケ峰が位置しています。
・ユニークで可愛いキツネの絵馬
ユニークなキツネの顔の絵馬は、皆さん個性的な表情にアレンジして願い事をされています。楽しみながら願いが叶いそうですね!
・おもかる石で占う
奥社奉拝所、右側奥にあります。この石灯籠の上の石(空輪/くうりん)が、「おもかる石」と呼ばれる試し石です。力持ちの人に有利かもなんて思うのは不謹慎?
◆占い方
1.最初に願い事をします。
2.石灯籠の上の石(空輪/くうりん)の重さを想像します。
3.空輪を両手で持ち上げます。
◆結果
・予想よりも軽く感じた→ あなたの願いは叶うでしょう。
・予想よりも重く感じた→ 願いが叶うのは難しいでしょう。
思った通りの重さだったら、結果は「わからない」って事かなぁ。
【8】パワースポット稲荷山を巡る
稲荷山は平安時代以前から聖域とされてきました。現在も、末社や鳥居だけでなく、小祠(しょうし)やお塚が数多く集まり、神秘的なパワーを感じさせるエリアです。
お山巡りの参道は、所々にお茶屋さんがあるので、休憩しながらゆっくり巡る事も可能です。
・七神蹟
神が降臨された場所、七神蹟地
神蹟(しんせき)とは、かつて降臨された神々を祀る祠があったと伝わる場所で、明治時代に七神蹟地が定められ親塚が造営されました。場所は山の上の方なので、時間と体力が許す限り、奥社奉拝所や四ツ辻で引き返さずに稲荷山を上ってみてください!
1.一ノ峰(上之社神蹟)/大宮能売大神、末廣大神
2.二ノ峰(中之社神蹟)/猿田彦、青木大神
3.三ノ峰(下之社神蹟)/宇迦之御魂、白菊大神
4.荒神峰(田中社神蹟)/権太夫大神
5.間ノ峰(荷田社神蹟)/伊勢大神
6.御膳谷遙拝所/その昔、三ヶ峰に神供をした場所
7.御劔社(長者社神蹟)/御神体は剱石、社に加茂玉依姫
・印象的な末社
熊鷹社(くまたかしゃ)
一発勝負をかけたい時に、良い運気が得られるご利益があるとされます。
「奥社奉拝所」から「三ツ辻」へ行く途中、緑の山影を映す新池に突き出た石積みに拝所が設けられ、熊鷹大神のお塚が鎮まっています。池は、「谺ケ池(こだまがいけ)」との別称があり、行方知れずになった人の居場所を探す時、池に向かって手を打ち、こだまが返ってきた方向に手がかりがあると云う言い伝えがあります。
熊鷹社に奉納された和ろうそくの炎がゆれる光景は美しく、おどろおどろしくもあり、インパクト大。
眼力社(がんりきしゃ)
眼の病が良くなる。商売目先がきくように心眼・先見の明・眼力が授かる。というご利益があるとされます。
隠れた名所で、眼力社 公式サイトもあります。「四ツ辻」からさらに稲荷山の奥の方に位置します。手水鉢の上の印象的なポーズの狛狐が目印です。
末社は他に、薬力社、白狐社、産婆稲荷、玉山稲荷社、大杉社、傘杉社、等があります。
▼左の緑のアンカーが熊鷹社、右が眼力社
・神秘的なお塚エリア
稲荷山を上っていくと、大小さまざまなお塚が出現します。うっそうとした森の中に密集するお塚は、怖いような神秘的な独特の雰囲気をかもし出しています。
※お塚とは、七神蹟地の親塚の周辺に個人の信者によって奉納された、石に神名を刻んだ「塚」の事で、現在、数万のお塚があるといわれています。
稲荷山には、大小さまざまなお塚一つ一つに神様が祀られているわけで、全部参拝するのは不可能です^^ 本殿でまとめて参拝が現実的かな^^
★稲荷山参拝コース
稲荷山参拝、お山巡りの足元はスニーカーを強くお勧めします!
ほとんど石段です。運動不足の方は翌日ふくらはぎが痛くなるかも。
・おすすめ一周コース
参道は両側通行で、一般的には、JR稲荷駅から表参道を通って「本殿」→「奥社奉拝所」→「三ツ辻」→「四ツ辻」→「一ノ峰(頂上/標高233m)」という流れになります。帰りは「三ツ辻」経由で山を下り、お土産さんや飲食店が軒を連ねる裏参道を通って駅へ戻ります。
※中継ポイントである「四ツ辻」には、「頂上」までは右回り(時計回り)ルートで案内されていますが、個人的には左回りルートがおすすめなので、このサイトの地図では左回りにしています。
【左回りコース お薦めの理由】
- 七神蹟地を 下之社→ 中之社→上之社 の順に参拝できる。
- 頂上で力尽きた場合、来た道を引き返すと時間的に早い。
- 体力的に少し楽な気がする。(個人的感覚です^^)
【地図の説明】
- オレンジ色のラインは行きのコース。
- みどり色のラインは帰りのコース。
※注意ポイント
途中で疲れて自信がなくなったら引き返しましょう。その場合は「四ツ辻」までに判断されることをお勧めします。
・所要時間
JR奈良線「稲荷駅」からスタートして戻った場合の所要時間です。京阪電車「伏見稲荷駅」の場合は片道5分プラスしてください。
1.おすすめ一周コース/約2時間30分
2.四ツ辻 往復コース/約1時間30分
3.奥社奉拝所 往復コース/約40分
写真を撮ったり参拝した時間は含まれますが、お茶屋さんでの休憩時間は入っていません。歩くスピードも個人差があるので目安として参考にしてくださいませ。
★伏見稲荷大社 アクセス
最寄り駅は、JR奈良線「稲荷駅」と京阪本線「伏見稲荷駅」です。
・京都駅から
JR奈良線 城陽行、奈良行乗車「稲荷駅」まで約5分。
※快速は止まりません。
※駅前すぐ表参道です。
・祇園四条から
京阪本線 淀屋橋行き乗車「伏見稲荷駅」まで約9分。
※特急は止まりません。
※表参道まで徒歩約5分。
四ツ辻で休憩して引き返す人が多いようです。せっかくここまで来たのにちょっともったいない気もしますが、旅行プランは人それぞれ。お土産屋さん好きの方は、早く下山して裏参道を散策するのがお薦めです!
※この記事の史実に関する記載は、伏見稲荷大社 公式サイト、駒札、Wikipedia、コトバンク等を参考に作成しました。
伏見稲荷大社
所在地 京都市伏見区深草藪之内町68
TEL.075-641-7331
伏見稲荷大社 公式サイト
拝観時間 24時間参拝可能
境内無料
授与所 7:00~18:00
ご祈祷 8:30~16:30