菅原院天満宮神社 | 菅原道真 生誕の地。可愛い「おみくじ」置物ご紹介

菅原院天満宮神社 扁額

菅原院天満宮神社は、学問の神様として有名な菅原道真の邸宅「菅原院」があった場所に建立された神社です。

菅原道真(すがわら の みちざね)と、その父・菅原是善(これよし)、祖父・菅原清公(きよきみ)の三座がお祀りされています。

そして、小さな末社「梅丸大神」は癌封じで人気だそうです。

由来や見どころ、可愛い牛の置物おみくじをご紹介します!

基本情報

菅原院天満宮神社
所在地 京都市上京区 下立売下ル堀松町406
TEL.075-211-4769
境内自由
参拝時間 6:00~17:00

※年末年始は時間変更
・12月31日 6:00~18:00、23:00~終夜
・1月1日 00:00~20:00
・1月2・3日 6:00~19:00

菅原院天満宮神社 公式サイト

【1】菅原院天満宮神社とは

学問の神様として有名な菅原道真と、父・菅原是善、祖父・菅原清公の三座をお祀りする神社です。

菅原院天満宮神社 鳥居
▲菅原院天満宮神社

・菅原院とは?

平安時代、このあたり一帯には、菅原道真の曾祖父・菅原古人(すがわら の ふるひと)、祖父・清公、父・是善、道真と代々受け継ぎ住まわれた邸宅があり「菅原院」と呼ばれていました。

菅原家は代々、大学頭・文章博士に任ぜられ侍読も務めた学者の家系。仕えた天皇は、古人は桓武天皇、清公は嵯峨・淳和・仁明天皇の三帝、是善は文徳・清和天皇の両帝、道真は宇多・醍醐天皇です。

・菅原院天満宮神社の歩み

  1. 承和12年(845年)菅原道真は「菅原院」で誕生したと伝えられます。
  2. 昌泰4年(901年)道真は右大臣に抜擢されましたが、左大臣・藤原時平の策略によって太宰府へ左遷。再び都の土を踏むことなく太宰府で死去しました。
  3. 延喜3年(903年)道真の死後、邸宅・菅原院は「歓喜寺」という寺名に改称。境内に道真とその父、祖父を祀る小祠(しょうし)が作られました。
  4. 天暦元年(947年)菅原道真を祀る北野天満宮が創建。
  5. 長保5年(1003年)歓喜寺は六条河原院へ移転、善導寺と合併して寺号を歓喜光寺に変更。
    その後、残された小祠から新たに社殿を配し、菅原道真・是善・清公の三代を祭神として祀り、北野天満宮の御旅所とされました。これが菅原院天満宮神社の始まりです。
  6. しかし、南北朝・室町時代は権力者(室町幕府将軍など)の屋敷に取り込まれました。
  7. 江戸時代以降、現在地に神社が再興されたとみられています。昭和初年まで北野天満宮の瑞饋(ずいき)祭の折には神輿の渡御がありました。

菅公聖蹟二十五拝/第一番:菅原院天満宮神社
明治時代、松浦武四郎が都から九州(太宰府)まで全国の天満宮の中から、菅原道真との由緒深い25社を選んだものです。第二十五番は北野天満宮です。

※松浦武四郎:幕末から明治にかけての探検家・浮世絵師・著述家・好古家。

・御祭神と御利益

  • 菅原道真(すがわら の みちざね)
  • 菅原是善(すがわら の これよし)/道真の父
  • 菅原清公(すがわら の きよきみ)/道真の祖父

霊験は学業成就、受験合格、諸芸上達。
三座の御祭神は学者出身だから、学問のご利益も三倍期待できるかも!?

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菅原道真が学問の神様になった経緯はこちらの記事をご覧ください。
「合格祈願」ご利益3倍!京都で3座の学問の神様に参拝

ミィコ

天皇にお仕えする公家のお屋敷だったから御所の近くなんですね。

【2】見どころ

菅原道真と言えば梅と牛。境内には臥牛像が置かれ梅の木が植えられています。また、道真が誕生した際に初湯に使ったという井戸もあります。

中央に鎮座される本殿は明治時代の再建。そんな境内の中で、一番端にある小さな末社「梅丸大神」が目立っていました。癌封じの御利益で有名だそうです。

・梅と牛

菅原道真と梅の由来
道真は庭の梅を愛でて、5歳の時には「美しや 紅の色なる 梅の花 阿呼が顔にも つけたくぞある」と詠まれたと言います。そして、その後も梅にまつわる詩を何度も詠まれています。
※阿呼(あこ):道真の幼名。

菅原院天満宮神社 梅
▲境内の梅の木

菅原道真と牛の由来
菅原道真の誕生日は承和12年(845年)6月25日。乙丑(きのとうし)生まれ。そして本物の牛にも縁が深かった事から「牛」が神様の御使いとされています。

菅原院天満宮神社 手水舎の牛
▲手水舎の臥牛
菅原院天満宮神社 牛
▲本殿前方の臥牛

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梅と牛の伝説について詳しい記事はこちらをご覧ください。
北野天満宮 | 学問の神様 菅原道真の伝説、見どころとアクセス

・本殿

現在の本殿は元治元年(1864年)「蛤御門の変」で焼失後、明治初めに再建されたものです。

菅原院天満宮神社 本殿
▲本殿

・菅公初湯井(うぶのい)

承和12年(845年)に菅原道真が誕生した際、初湯に使ったという井戸があります。この井戸と周囲の石は平安時代のままだそうです。

地下水は参拝者用の給水コーナーもあり、お持ち帰りOK。まろやかでミネラル分が多い水を飲むと御利益があるかも!?

この付近は良質の水が湧くことで知られていました。かつては深さ8~9mで湧水がありましたが、地下鉄工事以後に枯渇したため現在は地下25mから湧水しています。

菅原院天満宮神社 初湯の井戸

・道真公御遺愛の灯籠

菅原道真のお気に入りだった灯籠。

菅原院天満宮神社 天満宮御遺愛燈籠

・癌封じ「梅丸大神」

癌封じの御利益で有名な末社「梅丸大神」は、本殿の左手にあります。

鎮座された年月日は不詳で、いつの頃からか、デキモノが治る、腫れ物や皮膚病に御利益がある神様として信仰されるようになったそうです。

お参りを続けていたら腫瘍の影が無くなったとか、癌の手術が成功したという話もよく聞くそうですよ。

菅原院天満宮神社 摂社
▲梅丸大神の社
ミィコ

境内はそんなに広くはありません。癌封じ「梅丸大神」が、本殿よりも存在感を放っているような気がしました^^

【3】授与品

御守などの授与品の中からピックアップ。

・可愛い「おみくじ」置物

「菅原院印」がポイントの可愛い牛のおみくじ置物。5色(白・ピンク・イエロー・ブルー・グリーン)あるので、どの子を選ぼうか?ちょっと迷います^^

菅原院天満宮神社 かわいい置物おみくじ
▲京都御苑の梅の木でパチリ
菅原院天満宮神社 かわいい置物おみくじ
▲カラフルな可愛い牛のおみくじ置物

・御朱印

限定御朱印を拝受しました。これは、2021年の丑年にちなんだものです。
季節や行事にあわせて、限定の御朱印が用意されています。

菅原院天満宮神社 限定御朱印
▲限定御朱印
ミィコ

授与品は他にも色々あります。個人的な好みでご紹介しました^^

【4】菅原院天満宮神社 アクセス

最寄り駅から菅原院天満宮神社まで、徒歩約1~2分です。

  • 地下鉄烏丸線「丸太町駅」
  • 市バス「烏丸下立売」

[地図]
B地点:菅原院天満宮神社

A地点:地下鉄烏丸線「丸太町駅」2番出口
C地点:バス停「烏丸下立売」

・京都駅から

  • 地下鉄烏丸線 国際会館行に乗車「丸太町駅」下車。乗車時間:約7分。2番出口から徒歩約2分。

・三条京阪前から

  • 市バス51系統 北野天満宮・立命館大学行に乗車「烏丸下立売」下車。乗車時間:約12分。下車徒歩1分。
    ※バスの本数が少ないので要注意。土日は1時間に1本です。時刻表
    ※京阪鴨東線「神宮丸太町駅」から散歩がてら歩くのもいいかも。徒歩約18分です。

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ミィコ

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※この記事の史実に関する記載は、菅原院天満宮神社駒札、パンフレット、書籍「京都大事典」、Wikipedia等を参考に作成しました。