岡崎神社は、都を守護する神として平安京の四方に建てられた社の一つです。都の東に鎮座する事から東天王社と称されました。
うさぎ神社と呼ばれる理由は、神様の神使が兎とされ、境内には狛兎・招き兎など、兎のモチーフでいっぱいだから^^
御利益は方除けに始まり、現在は縁結び・安産祈願で人気です。
可愛いうさぎの石像や授与品を中心にご紹介します。
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【1】岡崎神社(東天王)とは?
東天王 岡崎神社は、延暦13年(794年)の平安遷都と同時に、平安京を守護する神として都の四方に建てられた社の一つです。
平安京の東(卯の方位)に鎮座する事から「東天王社」と称され、古くより一帯の岡崎村の産土神(うぶすながみ)として崇敬を集めてきました。
・ご祭神とご利益
子授け・安産、縁結び、方除けの御利益で有名です。
御祭神
- 速素盞鳴尊(スサノオノミコト)
- 奇稲田姫命(クシイナダヒメノミコト) 妻
- 八柱御子神(ヤハシラノミコガミ)三女五男
御利益
- 子授け・安産
ご祭神二柱が八柱御子神の子宝に恵まれた神話や、神徒うさぎが多産な事。さらに治承2年(1178年)に高倉天皇中宮・徳子(建礼門院)の御産の*幣帛を賜わり、安徳天皇を無事出産されたことから、子授け・安産の神として皇室からも篤く崇敬されました。 - 縁結び
速素盞鳴尊が奇稲田姫命を救う為、八俣大蛇を見事に退治して姫と結ばれた有名な故事から、縁結びの御利益があるとされます。 - 方除け
平安遷都と同時に王城鎮護・厄除けの勅願より創祀されたことから、方除厄除神として篤く信仰されています。
*幣帛(へいはく):神に奉献する供物の総称。狭義には天皇・国家などから神に奉献する供物をいいます。
・岡崎神社の歩み
- 延暦13年(794年)平安京遷都の際、桓武天皇の勅願により、都の四方に王城鎮護のために創建された社の一つ。御霊信仰から、疫病神・ 速素盞鳴尊(牛頭天王)を祀り、西天王社(左京区、須賀神社)に対して、東天王社と称しました。
- 弘仁年間(810~824年)焼失。
- 貞観11年(869年)清和天皇が社殿を現在地に造営。そして、元慶年間(877~885年)清和天皇の女御・藤原高子(二条皇后)の発願により、境内に東光寺(とうこうじ)を建立。東光寺は勅願寺となり東天王社はその鎮守社として一体化し隆盛。
- 治承2年(1178年)高倉天皇の中宮・徳子の御産の幣帛を賜ったことにより、子授け・安産の神として崇敬されるようになります。
- 治承3年(1179年)東光寺が焼失。
- 元応元年(1319年)後醍醐天皇が社殿を再建。正一位の神階と神宝を賜る。
- 享徳元年(1452年)征夷大将軍・足利義政により修造。
- 応仁元年(1467年)応仁・文明の乱の兵火により東光寺は焼失し廃寺。東天王社は類焼を免れ存続。
- 享禄4年(1531年)岡崎一帯の兵火により東天王社も焼失。後に再建。
- 慶応年間(1865~1868年)「岡崎神社」に改称。
岡崎一帯の産土神として崇敬されているから、焼失しても何度も再建され、受け継がれてきたんですね。
【2】神様の使徒「うさぎ」
岡崎神社では、兎は神様の使徒と伝えられ、境内には兎のモチーフがいっぱい。そのため「うさぎ神社」とも呼ばれています。
・うさぎの由来
かつて岡崎神社が鎮座するこの地は、背後の紫雲山をはじめ、一帯が野兎の生息地だったことから、いつの間にか兎が神のお使いになったようです。
もしかしたら、都の東(卯の方位)に立地している事も関係あるかもしれませんね?
・うさぎ像がいっぱい
境内にはあちらこちらに兎モチーフが見られます。一部をご紹介します。この他にも兎がいるので探してみてください。
狛うさぎは、開口の阿形(あぎょう)像と、口を結んだ吽形(うんぎょう)像の2体で一対。
右の阿形像がオスうさぎ。左の吽形像がメスうさぎです。狛うさぎを撫でて祈願し、御祭神・速素盞鳴尊と奇稲田姫命の霊験にあやかります。
手水舎の「子授けうさぎ像」は、月を仰いで体内に力を満たしています。水を掛けお腹を擦って祈願すると、子宝に恵まれ安産になると信仰を集めています。
お気に入りの兎は見つかりましたか?
【3】うさぎの授与品
御守にも兎のマークが織り込まれています。勝守・安産守・子授け守・縁結び守・飛躍守兎など、たくさんの種類が用意されています。
・うさぎの可愛い絵馬
・うさぎの可愛い置物おみくじ
白と、淡いピンク色の二種類があります。
・御朱印
「東天王」は、平安時代に平安京の東を守っていた時の名称です。
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中国人の参拝者や、中国語の絵馬も結構みかけました。中国人にも有名なのかな?
【4】岡崎神社 アクセス
最寄りバス停
- 「岡崎神社前」下車すぐ 。市バス 32番、203番、93番、204番 が停車
- 「東天王町」下車 徒歩約2分。市バス 5番、100番 が停車
・京都駅前バスターミナルから
★京都駅前バスターミナルのりば案内
[A1のりば] 市バス5 平安神宮・銀閣寺・岩倉行「東天王町」下車
[D1のりば] 市バス100 清水寺祇園・銀閣寺行 「東天王町」下車
※東天王町まで約31分、下車徒歩2分
・三条京阪から
[Dのりば] 市バス5 平安神宮・銀閣寺・岩倉行「東天王町」下車
※東天王町まで約13分、下車徒歩2分
※Dのりば:京阪電車9番出口の近く
・四条河原町から
[Hのりば] 市バス32 平安神宮・銀閣寺行「岡崎神社前」まで約16分
[Eのりば] 市バス203 祇園・錦林車庫行 「岡崎神社前」まで約16分
岡崎公園の近くなので、平安神宮や京都市動物園からでも徒歩圏内(約10分)です。
※この記事の史実に関する記載は、岡崎神社公式サイト、駒札、京都風光サイト、Wikipedia等、を参考に作成しました。
東天王 岡崎神社
所在地 京都市左京区岡崎東天王町51
TEL.075-771-1963(受付9:00~17:00)
※ご祈祷は要予約
岡崎神社 公式サイト