京都土産にお菓子をいただくなら、日持ちするだけではなく、伝統を受け継いだ滋味豊かな逸品だと嬉しいですよね!
最近のオシャレ和スイーツと比べると見た目は地味かもしれませんが、お味と品質は間違いない、日持ちするお菓子ベスト5をご紹介します!(順不同)
本物志向の通なお友達へのお土産や、自分用の普段使いにもピッタリ! 地元民おすすめ、最強の地味渋セレクションです^^
※amazonや楽天では購入できません。
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【1】白川路/田丸弥(賞味期間 約100日)
京のおせん処 田丸弥の「白川路」は、川面の波紋を表わした唐草文様と、白川の流れに沈む白川砂に見立てた金胡麻・黒胡麻が特徴の煎餅です。薄くて繊細。パリッと軽やかな口当たり。広がる胡麻の芳ばしさと優しい甘味がくせになる滋味深い味わいです。
歴史は古く延暦23年(804年)、菓祖山城国嵯峨小倉の里住人であった和三郎(和泉明神藤原政重)が空海(弘法大師)から伝授されたという「胡麻あえ菓子」が起こりと伝わります。当時そのままの手法を生かして胡麻あえを軽く焼き上げているそうです。
田丸弥本店の建物は、京の代表的な町家造り。閑静なたたずまいを残す大徳寺の旧境内地の一角に位置しています。観光と合わせて買い物に立ち寄るのも良いですね。
【2】御池煎餅/亀屋良永(賞味期間 約30日)
亀屋吉永は天保3年(1832年)創業の京菓子の老舗で、「御池煎餅」はお店の代表銘菓です。
「御池煎餅」は軽い麩焼きのような糯米粉(もち米の粉)の淡白な煎餅に、亀甲型の淡く香ばしい焦げ目がついています。裏面には、ほんのり溜り醤油を隠し味にした細かい砂糖が塗られていて結晶がキラキラしています。一口目はサクっと軽やかな食感。中はエアリーで、ふわっ~っと儚く口の中で溶けていきます。とても繊細で優しく上品なお煎餅です。
丸缶のラベルデザインは、20世紀美術を代表する版画の巨匠「棟方志功(むなかたしこう)」が手掛けたものだそうです。時空を超えて素晴らしい、捨てられないパッケージの見本ですね。これからもずっと、このラベルであり続けてほしいです。
亀屋良永
所在地 京都市中京区寺町通御池下ル下本能寺前町504 [地図]
営業時間 8:00~18:00
定休日 日曜日、第1・第3水曜日
TEL.075-231-7850
販売店/京都高島屋、京都伊勢丹、京都大丸、京都駅構内土産販売店など
※京都以外では、京都展等の催事で販売される事もあり
※地方発送可能
亀屋良永 公式サイト
【3】八ツ橋/元祖八ツ橋 西尾為忠商店(賞味期間 約80日)
八ツ橋の由来は諸説あるようですが、江戸時代中期、元禄二年(1689年)に誕生したと言われています。
元祖八ツ橋 西尾為忠商店は、清水店、新京極店、銀閣寺店と3つの店舗があり、店頭で職人の方が八つ橋を焼いている工程を見ることができます。京都に八ツ橋のお店はたくさんありますが手焼きはここだけ。原材料は米粉(国産)、砂糖、きな粉(大豆)、酵素、水ニッキのみで、保存料・色素・人工甘味料は無添加。
八つ橋煎餅は最初はバキッと硬いですが、食べるとその後は気になりません。素朴な米粉、きな粉の味わいと甘味、マイルドなニッキ風味がじんわり広がります。ニッキはシナモンの親戚みたいな香辛料です。シナモン好きな方にもお勧めしたいお味です!
硬いのが苦手な方には、うすやきバージョンもあります。こちらは軽く割れるので、お年寄りや小さなお子さんでも大丈夫そうです。ただし、うすやきのパッケージ量は一種類のみです。また、自宅用に買うなら、お得な割れ八つ橋もあります。
餡入り生八つ橋は、注文してから包んでくださるので時間にゆとりをもって注文しましょう^^
元祖八ツ橋 西尾為忠商店の八つ橋は、銀閣寺・清水寺・新京極の3店舗でしか買えません。名前が似ている他のお店もそれぞれに美味しいですが、やっぱり添加物なしは最強ですね^^
元祖八ツ橋 西尾為忠商店
・銀閣寺店
住所 京都市左京区 銀閣寺町75 [地図]
営業時間 11:00~19:00
TEL.075-771-0791
定休日 不定休、7月下旬に夏休み
・清水店
住所 京都市東山区清水2-232 [地図]
営業時間 11:00~19:00
TEL.075-541-4926
定休日 不定休、7月下旬に夏休み
・新京極店
住所 京都市中京区新京極通三条桜之町406 [地図]
営業時間 11:00〜20:00
TEL.075-211-3943
定休日 不定休、7月下旬に夏休み
上記の3店舗で購入できます。
元祖八ツ橋 西尾為忠商店 公式サイト
【4】蕎麦ほうる/総本家 河道屋(賞味期間 約40日)
総本家 河道屋は江戸時代から続く「生そば」と「蕎麦ほうる」の老舗です。
「蕎麦ほうる」は、花の形と小さな丸形のお菓子で構成されています。手に取ってみると、ざらざらした風合い。一口目はガリッと固めの食感ですが、その後は、サクサクと口の中で崩れていきます。甘さは控えめ。じわじわ蕎麦の風味が広がり「枯淡風雅な形と味」と紹介されている通りのお菓子です。
総本家 河道屋では「蕎麦ほうる」のみを作り続けておられます。
このお菓子は、河道屋の中興祖・河道屋安兵衞が菓子舗で蕎麦を取扱っていた昔をしのび、古来家伝の製法を基に南蛮菓子の手法を取り入れ、蕎麦に応用し工夫を重ねて作りあげたそうです。
「ほうる」とは、オランダ語の「Pole」、ポルトガル語の「Bolo」の訛った言葉です。ネット購入可能です!
「蕎麦ほうる」にパッケージも似ていて間違えそうな、丸太町かわみち屋「蕎麦ぼうろ」というお菓子もあります。パッケージもお味も似ているけどちょっと違うので食べ比べもいいかも。
総本家 河道屋
所在地 京都市中京区姉小路通御幸町西入ル [地図]
営業時間 8:30~18:00
定休日 正月以外無休
TEL.075-221-4907
販売店/髙島屋京都店・洛西店、大丸京都店・山科店、京都伊勢丹・伊勢丹 スバコ店、
京都駅観光デパート、キューブ店・ポルタ店
※京都以外では、全国銘菓・諸国銘菓売場等にて販売
総本家 河道屋 公式サイト
総本家 河道屋 オンラインショップ
【5】幽霊子育飴/みなとや幽霊子育飴本舗(賞味期間 約180日)
450年以上続く日本一歴史ある飴屋さんです。
原材料は砂糖と麦芽糖のみのシンプルな琥珀色の飴です。とても滑らかで甘さも控えめです。昔は水飴だったそうですが、現在は固形の飴が販売されています。
店舗のある六道の辻(ろくどうのつじ)は、古来より、この世とあの世の分かれ目とか、冥土への入口と言われている場所です。インパクトのある商品名は、この地にまつわる母の愛情を伝える伝説が由来になっています。
慶長4年(1599年)9月頃の夜更け、閉店後の飴屋に一文分の飴を買いに来る女性がありました。その女性は毎夜現れ、7日目の夜の一文は後で樒(しきみ)の葉に変わっていました。
不審に思った飴屋の主人が女性の後をつけると墓地でこつ然と姿を消しました。飴屋の主人は恐怖のあまり、まんじりともせず夜を明かし、翌日、寺の住職に事の仔細を話し女性が消えた場所に案内。その場所は、八日前に埋葬された身重の女性のお墓でした。
すると墓の中から赤ん坊の泣き声が聞こえてきます。急いで掘り返し棺を開けると、女性の遺体の横に飴を持った赤ちゃんが!
母親が幽霊になって飴を買い求め、赤ん坊を育てていたのです。女性の家族は改めて手厚く弔い、赤ちゃんはお寺に預けられ、8歳で出家し高僧になったという事です。
その後、この飴は誰いうとなく幽霊子育ての飴と言われ、売り広められ、薬飴と言われるまでに至りました。
【冷やし飴の作り方】夏場に大好評だそうです。
(1)鍋に水200ccと子育て飴57gを入れ、火にかけて溶かす。
(2)冷やして、生姜縛り汁を加えて完成
いわくありげな名前と裏腹に、とっても優しい味の素朴な飴です。おどろおどろしい書体が商品名にピッタリ、包装の素朴な雰囲気もウケそうです^^
みなとや幽霊子育飴本舗
所在地 京都市東山区松原通大和大路東入二丁目轆轤町80-1 [地図]
営業時間 10:00~16:00
定休日 なし
TEL.075-561-0321
※ここでしか買えません。
みなとや幽霊子育飴本舗 公式サイト
京都にお越しの際にご参考なれば嬉しいです^^
1枚だけじゃ止められない美味しさなので、一袋に3枚入っているのが丁度いい感じです。皇室御用達のお菓子だそうですよ。